寝かしつけのあと、子どもの寝顔を見て「……今日も怒鳴っちゃったな」って、しゅんとなる夜。ありませんか?
正直に言うと、わたしは何度もあります。昼間あんなにキツく言うつもりじゃなかったのに、気づいたら声が大きくなってて。あとから一人で反省会、みたいな。
この記事は、自分を責めるために読むものじゃありません。ちょっとだけ肩の力を抜いて、明日からラクになるために書きました。
また怒鳴っちゃった…が止まらないのは、あなたのせいじゃない
先に言わせてください。怒鳴っちゃうのは、性格のせいでも、愛情が足りないからでもないです。
たいていは「余裕がないとき」に起きるんですよね。寝不足、たまった家事、仕事の疲れ、自分の時間ゼロ。コップの水がもうフチまで来てるところに、子どもの「ねえママ!」がポトッと最後の一滴を落とす。あふれる。……あれです。
実際、親に余裕がないときほど、子どもへの関わりはきつくなりやすい、とも言われます。つまり怒鳴る回数って、人格の問題というより、余裕の問題のことが多いんですよね。
だからまず、自分を責めるのをいったんお休みしましょう。そこからです。
強い言葉が届きにくい、子どもの脳のはなし
ちょっとだけ、脳の話をさせてください。むずかしくも、こわくもない話です。
脳の研究では、家庭の中の強い言葉や緊張がずっと続くと、子どもの記憶や学びに影響することがある、とも言われています。
イメージはこんな感じ。強い口調で叱られた瞬間、子どもの頭の中は「こわい」でいっぱいになって、肝心の「何がいけなかったか」はあんまり残らない。せっかく叱ったのに、伝わってない。もったいないですよね。
これ、「怒鳴ったら取り返しがつかない」っておどす話じゃないですよ。むしろ逆。「強く言っても伝わりにくいなら、別のやり方のほうがおトクじゃない?」っていう、肩の力が抜ける話として受け取ってもらえたらうれしいです。
怒鳴る回数を減らす、小さな「置き換え」

「怒鳴らないぞ」って気合いで我慢するの、しんどいです。続かない。だから気合いじゃなくて、“やり方”をいくつか持っておくのがおすすめ。わたしが助けられた小さな置き換えを置いておきます。
- まず一回、息を吐く。 カッとなった瞬間に1秒だけ間を置くと、言葉の角が少し取れます。
- 「ダメ!」を「どうすればいいか」に変える。 「走らないで!」より「ここは歩こうね」。やってほしいほうを言うと、子どもも動きやすい。
- 叱るレベルを分ける。 道路への飛び出しみたいに命に関わることは本気で。それ以外はトーンを一段やわらかく。ぜんぶ全力で叱ると、親も子もヘトヘトです。
- その場をいったん離れる。 どうしても止まらない日は、トイレに30秒こもる。距離をとるだけで、爆発を一回見送れます。
子育ての現場でも、危険度に応じて叱り方を変えることや、子どもが動きやすい声かけの大切さは、よく言われています。全部できなくて大丈夫。今日はどれか一つで十分です。
怒鳴っちゃっても、あとで“修復”できる

ここがいちばん伝えたいところ。怒鳴っちゃっても、取り返しはつきます。
大事なのは、そのあと。少し落ち着いたら、「さっきは言いすぎたね、ごめんね」って短く伝えて、ぎゅっと抱きしめる。それだけで、子どもの「こわかった」が「もう大丈夫」に、そっと上書きされていきます。
スキンシップで出るオキシトシン(安心感に関わるホルモン)には、親子の距離を縮める働きがあると言われています。関わり方を少しずつ見直していけば、いったん崩れた親子の空気も立て直していける。そう考えると、ちょっと気がラクになりませんか。
完璧に怒鳴らないことより、「怒鳴ったら、ちゃんと直す」。こっちのほうが、ずっと現実的だと思うんです。
叱る場面そのものを減らす「できたね」の声かけ

もう一つだけ。叱る回数は、ふだんの声かけでもこっそり減らせます。
よく言われるのが、「できたこと」を言葉にして見せてあげる、という方法。「もう靴そろえられたね」「自分で片づけられたね」って、当たり前にやれてることを口に出すだけ。
叱られてばっかりだと子どもは自信をなくしちゃうけど、「できた」を見つけてもらえる子は、なんだか満たされて落ち着きやすい。
しかも不思議なもので、できてるところに目を向けてると、こっちのイライラもちょっと減るんです。叱る場面の手前で、火種が小さくなっていく感じ。
完璧な親じゃなくていい
「怒鳴らないママ」を目標にすると、できなかった日に自分を責めちゃう。だから目標は、「怒鳴らない」より「怒鳴ったら直す」くらいで、ちょうどいいと思っています。
それともう一つ。親が少しでも休めると、怒鳴る回数って自然と減っていきます。あなたの余裕は、ちゃんと家族みんなの余裕につながってる。
だから、できるところからひとつずつ。今日は、この中のどれか一つだけ、選んでみませんか?
みなさんは、怒鳴っちゃったあと、どんなふうに仲直りしてますか?
※この記事は、わたし自身の体験と、見聞きした話をもとにした感想です。医療や専門的な助言ではありません。お子さんのことで気になることがあれば、抱え込まずに専門家に相談してくださいね。
