夜中、子どもがぐずり出す前の「ん…」っていう小さな声。
あれで先に目が覚めるの、
いつもわたしなんですよね。
隣ではパートナーがぐっすり。
明日の給食袋も、
子どもの「なんか今日は元気ないな」も、
気づくのは決まって自分が先。
頼めばやってくれるんです。
ちゃんと動いてくれる。
でも、その「頼む」こと自体が、
地味に、じわじわ疲れる。
……この感じ、わかる人いませんか?
今日は、その「気づくのはいつも私」と、
少しだけ仲良くなれる話です。
なぜ、いつも自分が先に気づくんだろう
気づくのが早いと、つい思うんです。
「わたしが気を利かせてるからでしょ」
「愛情の差でしょ」って。
でも、どうやらそうでもないらしくて。
能力とか愛情の深さっていうより、
ただアンテナをずーっと立てっぱなしにしてるだけ、
っていう面が大きいと言われています。
しかもこれ、
子どもが生まれたばかりのころに始まりやすいらしいんです。
おなかで育てて、産んで、
毎日世話をしているうちに、
いつの間にか「先に気づく側」になっていく。
だからね、
どっちが気が利くとか、どっちがサボってるとか、
そういう話じゃないんです。
ここ、最初に握っておきたいところ。
「気づける」のは強みで、しんどさでもある
先に気づけるって、まぎれもなく力です。
子どもの小さな変化を拾えるから、
大ごとになる前に手を打てる。
これは本当にすごいこと。
でもね。
その裏で、24時間アンテナを張りっぱなしにするのって、
じわじわすり減るんです。
「できちゃう」から、つい全部抱える。
抱えるから、ますます自分にしか気づけなくなる。
……この無限ループ、心当たりありませんか?
強みと引き換えに、
静かーに疲れがたまっていく。
気づいたときには、心も体もいっぱいいっぱい。
わたしも何度もそうなりました。
気づきすぎて、ぐるぐるしてしまう夜

アンテナを張りすぎると、
今度は心のほうがぐるぐるしてきます。
よくあるのは、こんな形。
ひとつめ。
「大丈夫かな」を何度も確かめちゃう。
寝てる子の息を、
つい何回も確認しに行っちゃう、あの感じ。
ふたつめ。
「不安に感じた=ほんとに危ない」って思い込んじゃう。
気持ちと事実って別のはずなのに、
感じた不安をそのまま現実だと受け取ってしまうんですよね。
みっつめ。
だんだん人に任せられなくなって、
自分の世界がきゅっと狭まっていく。
心配だから自分でやる、を続けるうちに、
頼っていい場面まで手放せなくなる。
これ、赤ちゃんのころだけの話じゃないんですよね。
子どもがちょっと咳をしただけで
「明日休ませたほうがいいかな」と一日そわそわしたり、
連絡帳を三回見返したり。
気づいたら、頭のどこかがずっと家のことで動いてる。
どれも、まじめで責任感の強い人ほど起きやすいもの。
「あ、今わたしこれかも」って気づけるだけで、
ちょっとだけ息がしやすくなります。
ひとつだけ、手放してみる

とはいえ、
全部をきれいにパートナーへ引き継ぐなんて、
正直ムリです。
だから、まずは「ひとつの当番」だけ渡してみる。
それで十分。
お風呂だけ。寝かしつけだけ。朝の支度だけ。
ひとつに絞って任せて、
やり方が違っても、多少こぼれても、
口を出さずにぐっと待つ。
わが家で最初に渡したのは、寝かしつけでした。
最初のうちは、絵本の順番が違うとか、
電気を消すのが早いとか、
いちいち気になって、
ドア越しに聞き耳を立ててました。
正直、自分でやったほうが早いのに、
って何度も思いました。
でも、しばらく黙って任せていたら、
子どもとパパのあいだに、
わたしの知らない寝る前のやり取りができていて。
ちょっとだけ、さみしくて、うれしかったんです。
……この「口を出さずに待つ」が、
いちばんの難関なんですけどね。
わかります。言いたくなる。
でも、「やり方が違う」をちょっとずつ飲み込んでいくと、
そのぶんアンテナが1本ずつ減っていくんです。
全部を張り続けなくてよくなる。
最初の数回はハラハラすると思います。
でも、そこを越えたら、
びっくりするくらい肩が軽くなりますよ。
パパに、そっと読んでほしいこと
ここからは、
できればパートナーにそっと読んでもらえたら、という話です。
責めるためじゃなくて、
ただ知っておいてほしくて。
先に気づく人って、
気が利くから気づいてるんじゃないんです。
ずっとアンテナを立てているから、気づいちゃう。
そして逆に、
片方が先回りして全部やっちゃうと、
もう片方は「気づいて動く」出番そのものを失うんですよね。
だから、あえて任せて、
待ってもらえる時間が、すごくありがたい。
すぐ代わってもらうより、
「これはあなたの担当ね」ってひとつ預けて、
待っていてくれること。
それだけで、気づく側の肩の荷はぐっと軽くなります。
アンテナは、少しずつ減らせる

先に気づけちゃう自分を、
責めないであげてください。
それって、ちゃんと家族を見てる証拠だから。
でも、全部のアンテナを張り続けなくていいんです。
ひとつ手放すたびに、
少しずつ、ふっと肩の力が抜けていく。
今夜、何かひとつだけ
「これは任せてみようかな」って決められたら、
もうそれで花丸だと思います。
みなさんは、どの当番なら、手放せそうですか?
※この記事は個人の体験と感想で、医療的な助言ではありません。気持ちのつらさが続くときは、ひとりで抱えこまず、専門家に相談してみてくださいね。
