同じクラスの子と並んだとき、うちの子だけなんだか幼く見える。そんなふうに感じて、ちょっと胸がチクッとしたこと、ありませんか?

わたしも、あります。上の子が早生まれで、まわりの子がスラスラできることを、うちの子はまだ一生懸命やってる。その様子を見て、「うちの子、大丈夫かな」って、何度も思いました。

でもね。その差は、ずっと続くわけじゃないらしいんです。

今日は、比べて落ち込みそうになる気持ちが、少しだけ軽くなる話をします。

「まわりの子より幼い」が気になる、あの感じ

早生まれって、だいたい1〜3月生まれの子のことですよね。同じ学年でも、4月生まれの子とは、月齢(生まれてからの月数)でほぼ1年ちがう。冷静に考えたら、これってけっこう大きな差です。

その差は、体の大きさとか、おしゃべりとか、できることに出やすい。運動会で、うちの子だけワンテンポ遅れて走ってる。まわりの子はもうひらがなを書いてるのに、うちはまだ鉛筆を握るのもおぼつかない。順番、待てない。……そういう場面に出くわすたびに、つい、よその子と見比べてしまうんですよね。

比べたくなんてないんです。ないんだけど、目が勝手に追っちゃう。でもそれって、それだけ子どものことを本気で気にかけてる証拠だと、わたしは思うんです。

玄関で自分で靴をはこうとする子どもを、そばで見守る母親

その差は「スタートの違い」で、能力の差とは限らない

これ、知ってちょっとホッとした話なんですけど。いま見えている差の多くは、月齢のちがいによる“見かけ”の部分が大きいと言われています。

だって、同じ「6歳」でも、数か月の差って、小さい子ほど大きく見えるじゃないですか。今この瞬間の、ほんの一場面のスナップショット(ある一時点の様子)なんですよね。

そしてこういう差は、大きくなるにつれて、少しずつ縮んでいくことが多いと言われています。今の一場面だけを切り取って、「この子は遅れてる」って決めつけなくても、大丈夫そうなんです。

「生まれ月で決まる」より、日々の関わりで変わっていくと言われている

もうひとつ、心が軽くなった話を。子どもの力って、生まれつきだけで決まるものじゃない、と言われています。そのあとの関わりや、いろんな経験のなかで、少しずつ育っていく部分のほうが大きいんだそうです。

つまり、「早生まれだから、この先もずーっと不利」ってわけじゃない、ということ。生まれた月よりも、毎日の暮らしのなかの小さな積み重ねのほうが、長い目で見たら効いてくる、というイメージです。

わたしはこれを知ってから、少しだけ肩の力が抜けました。「生まれ月は変えられないけど、これからの関わりは、今からでもできる」って思えたから。

比べる相手を「よその子」から「昨日のわが子」へ

とはいえ、「比べないで」って言われても、そんなの無理な日もありますよね。わたしもそう。だからわたしがやってるのは、比べるのをやめるんじゃなくて、比べる相手を変えること。

よその子じゃなくて、その子自身の“ちょっと前”と比べるんです。先月はできなかったボタンかけが、今月はできてた。この前は泣いてた場面で、今日はぐっとこらえてた。そういう、ちいさな「できた」に目を向けると、その子はその子のペースで、ちゃんと前に進んでるのが見えてきます。

「まわりよりできる・できない」から、「昨日より、ちょっとできた」へ。物差しをこっそり置きかえるだけで、不思議と、かける言葉までやさしくなるんですよね。

自分で描いた絵を母親にうれしそうに見せる子ども

早生まれさんの“今”を支える、家でできる小さなこと

じゃあ具体的に何をすればいいの、って話なんですけど。うちで気をつけてる(つもりの)ことを、いくつか。

  • 焦って先取りさせない。 まわりに追いつかせようと、あれもこれもやらせたくなるけど、ぐっとこらえる。それより、その子の好きなこと・得意なことを、ゆっくり伸ばすほうがいいと言われています。
  • できたことは、結果より過程でほめる。「できたね」より「やってみたんだね」。うまくいかなくてもかけられる言葉なので、こっちも気がラクです。
  • 苦手なことは、ちょっとだけ手を貸す。 全部やってあげるんじゃなくて、あと一歩のところをそっと支える。「できた!」の顔が見られると、こっちまでうれしくなります。

全部いっぺんにやろうなんて、しなくて大丈夫。今日はどれかひとつ、気が向いたものだけで十分です。

それでも、成長のことでずっと気にかかることが続くなら、ひとりで抱え込まずに、園や学校、専門の窓口に気軽に相談してみてくださいね。話すだけで、ふっと軽くなることもありますから。

窓辺で子どもといっしょに絵本を読む、穏やかな母親

差は、子育ての“ある一場面”

今見えている差は、長い長い子育てのなかの、ほんの一場面。比べる物差しを「よその子」から「昨日のわが子」に変えると、子どもも、そしてママ自身も、ふっと息がしやすくなる気がします。

早生まれの差は、ずっと続くわけじゃない。だから、その子のペースを信じて。今日できる小さなことを、ひとつだけ。それで、じゅうぶんです。

みなさんは、どんなときに「うちの子、早生まれだから…」って感じますか?

※この記事は、わたし自身の体験と、見聞きした話をもとにした感想です。専門的な助言ではありません。お子さんの成長で気になることが続くときは、無理せず、園や学校、専門の窓口に相談してみてくださいね。