「どうしてうちの子、靴下の縫い目をあんなに嫌がるのかしら……」 「お友達の輪になかなか入れなくて、慎重すぎる気がする」

周りの元気な子たちを見ては、つい我が子と比べて溜息をついてしまうこと、ありませんか? 「育て方が悪いのかな」「私が甘やかしすぎ?」と自分を責めて、夜中に一人で悩んでいるあなたへ。 実はそれ、わがままでも、弱さでもないんですよ

今日は、そんな豊かなアンテナを持つお子さんとママが、明日からちょっとだけ笑顔で過ごせるヒントをお話ししますね。

毎日の「なんで?」の正体は、素敵な気質でした

実は、5人に1人くらいの割合で、生まれつき「とっても豊かなアンテナ」を持っている子たちがいます。 心理学ではHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)またはHSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)と呼ばれたりしますが、私は「心のひだ」がとっても繊細で美しい子なんだな、と感じています。

洋服のタグがチクチクすると泣き叫んだり、予定が急に変わるとパニックになったり。 それは、お子さんが人よりも多くの情報を一生懸命に受け取っている証拠なんです

DOES(ダズ)で知る「繊細さん」の4つの特徴

心理学者のエレイン・アーロン博士は、この敏感な気質には共通する4つの特性があるとして、その頭文字をとって「DOES(ダズ)」と名付けました。 あなたの、あるいはお子さんの日常に当てはまるものはありませんか?

  • D:深く処理する (Depth of Processing) 一つのことから多くの情報を察し、深く考えます。「どうして空は青いの?」と本質的な質問をしたり、調べ物が得意だったりします。
  • O:刺激を過剰に受けやすい (Overstimulation) 人混み、大きな音、まぶしい光、服のチクチク感などに疲れやすい傾向があります。
  • E:共感力が高い (Empathy & Emotional) 他人の感情に影響を受けやすく、映画や芸術に深く感動します。ニュースなどで心を痛めやすいのも特徴です。
  • S:些細な刺激を察知する (Subtlety) 小さな音やかすかな匂い、相手の表情のわずかな変化にいち早く気づきます。

大人が気づかないような細かい変化を指摘したり、ママの不機嫌をすぐに察知したりして驚かされることもありますよね。

繊細さは、あなたを守る「安心基地」から花開く

「もっと強くならなきゃ」 そう思って、お子さんを無理に外へ連れ出したり、叱ったりする必要はありません

この繊細さは、裏を返せば「小さな幸せを何倍にも感じられる才能」なんです。 道端に咲く小さな花の美しさに気づいて感動したり、人の痛みに心から寄り添えたり。 それは、世界を鮮やかに彩ることができる素晴らしいギフトです

この気質と上手に付き合うコツは、ありのままの我が子を認めてあげること

「この子はわがままを言っているんじゃない。人よりアンテナが鋭いだけなんだ」と理解してあげるだけで、ママの心もすーっと軽くなりませんか? おうちを「ここは世界で一番安心できる場所だよ」と思える安心基地にしてあげてください。 そのままの自分を受け止めてもらえる安心感があれば、お子さんは自分のペースで、いつか必ず豊かな才能を開花させていきます

まとめ:あなたは、あなたのままで素晴らしい

もし、あなたが今日までお子さんの繊細さを「困ったもの」だと思っていたなら、今日からは「世界を深く味わえる特別な力を持っているんだ」と誇りに思ってください。

あなたは、毎日一生懸命に我が子と向き合って、十分に頑張っています。 お子さんは、その豊かなアンテナで、ママの愛情を誰よりも深く深く感じ取っていますよ

少しずつ、自分たちのペースで大丈夫。 その豊かな感性を宝物のように大切に、一緒に歩んでいきましょうね。

【参考文献】

エレイン・アーロン博士提唱 HSP・HSC概念およびDOES特性に関する資料