子育て中のみなさん、毎日本当にお疲れ様です! 朝起きてから夜子どもを寝かしつけるまで、ノンストップで駆け抜ける毎日。
「あれ?私、今日何してたっけ…?」なんて、気が付けば一日があっという間に終わってしまうこと、ありませんか?
毎日同じ家事のルーティン、同じお散歩コース、代わり映えのしない食卓……。
そんな「いつもと同じ毎日」が続くと、なんだか心がすり減って、感情が麻痺してしまうような感覚になることってありますよね。
実は私にも、そんな時期がありました。「お母さんなんだから、ちゃんとしなきゃ」と、毎日同じルーティンを必死にこなす日々。でも、ある時ふと気が付いたんです。「私、最近心から笑ったり、美味しいって感動したりしていないかも…」って。
今回は、そんな日常のモヤモヤを吹き飛ばし、前向きな一歩を踏み出すためのヒントを、私の体験を交えてお話ししますね。近所の頼れる先輩ママの家に遊びに来たような気持ちで、ゆったりと読んでみてください。
1. 日常という「ぬるま湯の檻」から抜け出すヒント
私たちが日々の忙しさの中で痛烈に実感する「同じ場所に居続けると、思考が止まってしまう」という感覚。
これ、実は20世紀の哲学者マルティン・ハイデガーさんも同じように悩んでいたそうなんです。
人間って、深く考えなくても回っていく日常にどっぷり浸かっていると、脳も心もとっても「楽(ラク)」をしてしまう生き物。
周囲の空気や世間の常識に同化して、「みんながそうしているから」「普通はこうだから」という基準だけで行動するようになると、自分で決断する必要がないから不安は減ります。
でもその引き換えに、「自分だけの固有の感覚」や「今、ここに生きているという驚き」が麻痺してしまうんですよね。
これ、現代の脳科学から見てもすごく理にかなっているそうです。
脳は省エネが大好きなので、予測可能な環境(いつもと同じ場所・同じ行動)では自動パイロットモードになって、本当に「何も感じていない」のと同じ状態になってしまうのだとか。
だからこそ、私たちは意識的にルーティンを壊す必要があるんです。
「でも、子どもがいたら旅にだって気軽に行けないし、環境を変えるなんて無理!」 そう思いますよね。
でもね、大それたことをしなくても大丈夫。
- いつもと一歩違う道を歩いてみる
- お部屋の模様替えを少しだけしてみる
- 意図的に「いつもと違う選択」をしてみる
そんな小さな違和感に身を置くだけで、麻痺していた脳と心がパッと目覚めて、「私は本当はどう生きたいのかな?」という、本来のみずみずしい感覚を取り戻すことができるんですよ。
2. 食卓から始める、小さくて美味しい「大冒険」
日常のルーティンを壊す一番手軽でワクワクする方法、それが「毎日の食卓」です。
忙しいママの強い味方といえば、お湯を注ぐだけ、レンジでチンするだけの便利なお惣菜やインスタント食品。
私も本当にお世話になっています。でもね、時々「どれを食べても、なんだか同じ味がするなぁ」って感じることはありませんか?
市販の味付けにかかせない、お馴染みの調味料やエキス類。これらは魔法のように美味しい味をいつでも均一に出してくれますが、これに慣れてしまうと、私たちの味覚も「自動パイロットモード」になって麻痺しやすくなってしまうのです。
そこで私がおすすめしたいのが、「おうちの基本の調味料を、ちょっといい本物に変えてみる」という大冒険!
高価なオーガニック野菜を揃える必要はありません。毎日使うお醤油やお塩、お味噌を、昔ながらの製法で時間をかけて作られた本物に変えてみるだけでいいんです。
私が初めて伝統製法のお醤油を薄めて使ったとき、その豊かな香りと、お口の中にふわっと広がる優しい旨味に驚きました。それまで麻痺していた私の味覚が、一気に「シャキーン!」と目を覚ましたような感覚でした。子どもたちも「ママ、今日のご飯なんか美味しい!」って、大喜び。
「美味しいね」「お醤油ってこんな香りがするんだね」 そんな会話が生まれるだけで、いつもの食卓がパッと色鮮やかになり、思考を止めていた日常に心地よい風が吹き込みます。
まとめ:完璧じゃなくていい、振り子のように生きよう
毎日完璧に手作りをして、丁寧に暮らすなんて不可能です。そんなことをしたら、それこそ疲れ果てて心が麻痺してしまいますよね。
だから、暮らしは「振り子」のようであっていいと思うんです。 忙しい日は便利なお惣菜に頼ってラクをする。
その代わり、少し心に余裕がある日は、本物の調味料を使って優しい和食を作ってみる。
右へ左へ、心地よく揺れながらバランスを取っていけば大丈夫。
「日常が麻痺しているかも」と気付けたあなたは、もう檻の外へ一歩を踏み出し始めています。
毎日頑張っている自分をたくさん褒めてあげて、明日はお醤油をほんのひと回し、こだわりのものに変えることから始めてみませんか?
あなたの明日が、一歩新しい、みずみずしい一日になりますように。

【参考文献】
- ハイデガー『存在と時間』における日常性と頽落の概念
- 現代脳科学における予測符号化と脳の省エネメカニズム
