「なんでこんな気持ちになるんだろう?」と思ったことはありませんか?

たとえば、

・SNSを見ると、なんとなく心がザワっとする
・家族にイラっとしてしまって、あとで落ち込む
・「ちゃんとしなきゃ…」と気を張りすぎてしまう

こんなこと、ありますよね。

実は、私もまったく同じでした。

「もっとゆるっと過ごせるママでいたいのに〜!」
と思いながら、気づいたら心がパンパン。
なんだかずっと「余白がない」感じでした。

でもある日、
「これは性格じゃなくて“脳のクセ”なんだ」
と知ったとき、すーっと肩の力が抜けたんです。

今日はその「脳のクセ」を、やさしく解きほぐしていきます。

①「認められたい」気持ちは、みんな持っている

私たちが「褒められたい」「嫌われたくない」と感じるのは、
実は、生き延びるために必要だった昔の名残なんだそうです。

だから、
「他の人にどう見られてるかな…」
と気になってしまうのは、とても自然なこと。

ただ、ここで厄介なのは、

認められたい気持ちが強くなるほど、不安も強くなる

という点。

たとえばSNS。
「いいね!」がつくと嬉しいけど、
すぐに「もっと欲しい…」になる。
終わりがなくて、どんどん疲れてしまいます。

疲れてしまうのは、あなたが弱いからではなく、
脳がそうできているだけなんです。

② なぜ、人を責めたくなるときがあるの?

ネットで誰かが批判されている場面を見ること、ありますよね。

実はあれ、
「責めると、脳がスッキリしやすい」
という反応なんです。

昔は、集団を守るために
ルールを破る人を注意したり、排除したりする必要がありました。

その名残で、
「悪い人を正した」と感じると、脳は“気持ちよさ”を感じます。

でも今は、
身を守るためではなく、
ただのストレス発散になってしまいやすい。

だから、
「最近イライラすること多いな…」
と感じたら、
それはあなたが悪いのではなく、疲れているサインです。

③ 「アドバイス」よりも「気持ちを聞いてほしい」

ママ同士でも、夫婦でも、
こんなことありませんか?

相手は
「ただ気持ちを聞いてほしい」
だけなのに、

つい
「こうすればいいんじゃない?」
と言ってしまう。

アドバイスをする側は
「役に立ちたい」
と思っているのに、

言われた側は
「わかってもらえなかった…」
と感じて、すれ違ってしまう。

人は、
正解より「共感」で心が落ち着く生きものです。

「そっか、それ大変だったね」
この一言で、心はふわっと緩みます。

④ 自分を丁寧に扱うと、周りからも丁寧に扱われる

人は、
「大切にされているもの」を大切にします。

だから、まずは自分から。

・疲れていたら休む
・深呼吸して肩の力を抜く
・「今日もよくがんばったね」と自分に声をかける

たったこれだけで、
心の柔らかさが戻ってきます。

そして不思議なことに、
自分を大切にできるようになると、周りの人の態度も変わります。

あなたが自分を丁寧に扱うと、
周りもあなたを丁寧に扱います。

おわりに

ママは、毎日誰かのために動いています。
だからこそ、心が疲れてしまうのは当然のこと。

でも、あなたはもう十分がんばっています。

「なんでこんな気持ちになるんだろう?」と感じたら、
それは“脳のクセ”のせいかもしれません。

自分を責めなくて大丈夫。
ちょっと深呼吸して、心の声をやさしく拾ってあげましょう。

【参考文献】
脳の闇(中野信子)