子育てをしていると、

「できたら褒める」
「ダメなら叱る」

これは、ごく普通の感覚です。

だから
「褒めても、叱ってもいけない」
と聞くと、
「じゃあ何も言わない方がいいの?」
と戸惑う方も多いと思います。

この考え方の土台にあるのが、
アドラー心理学の「対等」という考え方です。

アドラー心理学の「対等」とは

対等とは、
親と子が同じ立場、という意味ではありません。

  • 親は決める役割がある
  • 子どもは成長する途中

役割は違っても、
人としての価値に上下はない
という考え方です。

この「上下をつくらない関係」が、
褒め方・叱り方に大きく関わってきます。

褒めるときに起きやすいこと

褒めると、子どもはうれしそうにします。
でも続けていると、こんな変化が出ることがあります。

  • 褒められないと動きにくい
  • 正解かどうかを先に気にする
  • 失敗を避ける

これは、
「自分の判断」より「評価」が基準になる
という関係になりやすいためです。

テストの点が良かったときは?

ここが一番迷いやすいところです。

つい言ってしまいがちな声かけは、

「すごいね!」
「頭いいね!」
「えらいじゃん!」

でもこれらは、
点数=価値
という見方を強めやすくなります。

すると、

  • 点が悪いと自信が下がる
  • 次は失敗したくない
  • 勉強が重く感じる

という状態になりやすくなります。

対等な関係での声かけに変えると

ポイントは、
評価しない・上下を作らないこと。

たとえば、

  • 「点が上がったね」
  • 「前よりできるようになったね」
  • 「どんな勉強が役に立ったと思う?」

事実と過程に目を向けるだけで、
子どもは
「自分で考える」方向に意識が向きます。

褒めない=冷たい、ではない

褒めないことは、
関心がない、という意味ではありません。

  • 見ている
  • 聞いている
  • 一緒に考える

この姿勢そのものが、
子どもにとっては
「対等に扱われている」感覚になります。

まとめ:少し視点を変えるだけでいい

  • 褒める・叱るをゼロにしなくていい
  • ただ、評価しすぎない
  • 上から決めつけない

テストの点も、
「すごい・ダメ」の材料ではなく
一つの結果として扱う

この視点があるだけで、
親子の会話はずっと楽になります。

今日ひとつ、
声のかけ方を変えてみる。
それで十分です。

【参考文献】

  • アルフレッド・アドラー 関連書籍
  • アドラー心理学 子育て・教育分野の研究資料