世界が変わる中で、私たちの「食卓」も変わっていること、知っていますか?

毎日のごはんづくり、忙しいですよね。
朝ごはんを作って、子どもを送り出して、仕事や家事をこなして、夕方にはまた「今日の夕飯どうしよう?」。
そんな日々の中で、スーパーで何気なく手に取るパンやジュース、お菓子…。
でも実はその中に、世界ではもう見直され始めている“ある成分”が入っていることを知っていますか?

アメリカで進む「食の見直し」

いまアメリカでは、“食のルール”が大きく変わり始めています。
子どもたちの健康を守るために、人工甘味料や合成着色料の使用を減らす動きが広がっているんです。

学校給食からも、添加物をできるだけ排除する方向に進んでいて、
「地元の野菜」「自然の味」を大切にする取り組みが本格的に始まっています。

つまり、「子どもの体を守るために、何を食べるか」を国全体で考え直しているのです。

「食のルール」が書き換えられている

アメリカでは、すでに具体的な行動が始まっています。

FDA(食品医薬品局)は、「着色料・人工甘味料のリスト見直し」を開始。
農務省は、「添加物ゼロの学校給食」モデル地区を全州に展開。
環境保護庁(EPA)は、包装材や水道水中のPFAS濃度を法的に制限しました。

つまり、いままさに「食のルール」が書き換えられている最中なのです。

そして、Red 40、Yellow 5、Blue 1など、発達への影響が懸念される着色料を段階的に撤廃し、
「人工甘味料」「保存料」「香料」なども数十年ぶりに見直しの対象としています。

さらに議会では、食品添加物や化学物質を3年ごとに再審査する法案が審議中。
この流れはもう、誰にも止められません。

企業と行政の関係を見直し、消費者がより透明な情報にアクセスできる社会を目指す。
こうした新しいガバナンスモデルが、アメリカを中心に形成されつつあります。

今の世界では、「食の美しさ」よりも「食の真実」が求められる時代。
多くの国や企業が、「クリーンラベル食品」への転換を進めています。
原材料をシンプルに、透明に、そして正直に
その考え方が、子どもたちの健康を守る新しい基準になっているのです。

日本はどうでしょう?

一方、日本ではまだ「大丈夫」「基準内」という言葉で、多くの添加物が使われています。
スーパーで売られているカラフルなお菓子やジュース、コンビニのパン…。
その中に海外ではすでに使用制限が進んでいる成分が入っていることもあります。

もちろん、すぐに危険というわけではありません。
でも、「何が入っているか」「どんな目的で使われているか」を私たちが知っておくことは大切です。

だって、それを食べるのは私たちの子どもだから。

情報が届かない日本の現実

テレビをつけても、話題になるのは株価や芸能ニュースばかり。
「海外で食の安全が見直されている」というニュースは、ほとんど報じられません。

なぜなら、食品会社や製薬会社が多くのCMを出していて、
そうしたスポンサーに不利な話題は取り上げにくい仕組みがあるからです。

だからこそ、私たちが自分で知る努力をしないと、誰も教えてくれない
“自分の健康を自分で守る”時代が、すぐそこまで来ているのです。

ママにできることは「知ること」から

大切なのは、急にすべてを変えることではありません。
少しずつ「知ること」から始めましょう。

  • ラベルを見る習慣をつける
  • できるだけシンプルな材料の食品を選ぶ
  • 子どもと一緒に「どうしてこれを選ぶのか」を話してみる

たったそれだけでも、家庭の「健康リテラシー」はぐんと上がります。

知らずに食べているのと、知った上で選ぶのとでは、未来の健康が違ってくるのです。

未来の食卓をつくるのは「今のママ」

世界はもう、“化学で作る食”から“自然に戻る食”へとシフトしています。
この流れは、いずれ日本にもやってきます。

そのときに「遅れて知った」ではなく、
「もう知っていた」「もう選べていた」ママでありたい。

毎日のごはんを通して、
子どもたちの未来の健康を守る力が、ママの手の中にあるのです。

「知らないまま」ではなく、
「知って、選べる自分」になること。
それが、これからの時代の“母の強さ”なのかもしれません。

【参考文献】

  • FDA(米国食品医薬品局)食品安全見直しに関する公報
  • NIH(国立衛生研究所)mRNA研究報告書
  • アメリカ農務省「スクールミール改革プログラム」
  • EPA(環境保護庁)PFAS規制レポート
  • WHO感染症条約改定議事録
  • Dr.加藤友朗 現地発信レポート「世界の食の構造変革」