「自分の時間」は、待っていてもやってこない

毎日、家事に育児に仕事…。誰かの予定に合わせて動いていると、「自分の時間なんてない…」と感じやすいですよね。

でも実は、自分の時間(ミータイム)は「空いた時間にやるもの」ではありません。
意識して作らないと、一生やってこない時間なんです。

この考え方が、まずとても大切です。

仕事や家事を早く終わらせても、自分の時間は増えない

「早く終われば時間ができる」と思いがちですが、現実は少し違います。

早く終わらせるほど、周りからは
「この人なら頼める!」
と思われて、次の仕事が増えてしまいます。

つまり、やればやるほど時間は減る。

大切なのは、
スピードではなく「優先する順番」です。

「相手を優先する」ことが当たり前になっていませんか?

家族、仕事、周りの人…。
つい「自分より先に相手」を考えてしまうこと、ありますよね。

でも、それをずっと続けていると、

  • 自分のための時間がなくなる
  • 「好きなことって何だっけ?」と分からなくなる
  • 心が疲れてしまう

そんな状態になってしまいます。

まず自分を満たすことは、わがままではなく「必要なこと」。
自分に余裕があるからこそ、家族にもやさしくできるんです。

「好きなこと」を言葉で書き出してみる

急に「自分の時間をつくろう」と言われても、
「じゃあ何をする?」と迷ってしまうこともあります。

だからまずは、
自分が好きなことを紙に書いてみる。

大きなことじゃなくて大丈夫です。

  • ひとりでコーヒーを飲む
  • 好きなドラマを見る
  • 推しを調べる
  • ペットとだらだらする

こんな小さなことでOK。

書いておくと、
少し時間が空いたときに「何しよう?」と迷わずに済みます。

朝は「自分が一番したいこと」をする時間にする

日中は家事や仕事で interruptions(中断)が多い時間帯。
夜は疲れやすい時間帯。

だから、
誰にも邪魔されない「朝」が、自分の時間に向いています。

といっても、無理に4時に起きなくていい。

  • 今より 30分だけ 早く起きる
  • その時間を 自分が一番好きなこと に使う

これだけで、その日がすごく良い流れになります。

「やらなきゃいけないこと」ではなく
「やりたいこと」で1日を始めると、心が軽くなります。

夜は「中断されても平気なこと」をする

夜は、子どもの相手や家族の用事で流れが止まりがち。
そんな時間に「楽しみにしていたこと」を入れてしまうと、不機嫌になりやすい。

だから夜は、

  • 動画を見る
  • ゆっくりスマホ
  • 軽い読書

など、途中で中断されてもストレスにならないことに向いています。

夜は「ゆるい楽しみの時間」と考えると、気持ちがラクになります。

自分の24時間を一度「見える化」してみる

「時間がない」と思っているときほど、
本当はどこに時間を使っているか見えていません。

一度、ざっくりでいいので、

  • 睡眠
  • 家事
  • 仕事
  • ぼーっとしてる時間
  • SNS

これらを書き出してみると、
変えられる時間に気づきやすくなります。

気づいたところから少しずつ調整すればOK。
大きく変える必要はありません。

「ぼーっとする時間」も大切な自分時間

せっかく時間ができても、

「有意義に使わなきゃ」
「せっかくだから何かしなきゃ」

と、力が入ると疲れてしまいます。

ただぼーっとしてもいい。

何もしない時間もしっかり「自分の時間」です。

最後に

自分の時間は「作る」と決めた瞬間から生まれます。

少しずつでいいので、

  • 自分を優先すること
  • 好きなことを言葉にすること
  • 朝の30分を自分のために使うこと

これを続けると、
毎日が少しずつ軽くなります。

あなたの「好きな時間」は、それだけで価値があります。

【参考文献】
池田千恵『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』

ビッグキーワード:ミータイム、自己肯定感、家事と育児の両立
ロングテールキーワード:朝の自分時間の作り方、主婦の時間管理、心が軽くなる生活習慣