「うちの子、もっと考える力つけてほしいな…」
「将来、自分で道を選べる子になってほしい」

こんな想いを持つママ、多いと思います。

でも、「考える力」は特別な教材や難しい授業で育つわけではありません。
実は、毎日の 会話 と 少しの余白時間(ぼーっとする時間) の中で育っていきます。

今日は、家でできる「考える力の育て方」をやさしく解説します。

1. 「哲学思考」って、むずかしいものではない

“哲学”と聞くと、なんだか難しそうに感じますよね。
でも本質はとてもシンプルです。

「当たり前をそのままにせず、いちど立ち止まって考えてみること」

たとえば、子どもが
「なんで学校って行くの?」
と聞いてきたとします。

ここで
「行くものだから!」
と答えてしまったら、会話は終わります。

でも、こう返したらどうでしょう?

「そうだね、なんでだろうね?あなたはどう思う?」

この「問い返す」だけで、子どもは自分の頭で考え始めます。
これが “考える習慣” の第一歩です。

2. 「問いを投げかける」だけで、思考は育つ

難しい説明は必要ありません。

例)

  • 「なんでそう思ったの?」
  • 「ほかの考え方もあるかな?」
  • 「もしこうだったら、どうなると思う?」

ママが正解を教えるのではなく、
子どもが考える時間をつくること がポイントです。

3. とっても大事なのは「ぼーっとする時間」

最近は、時間があればスマホや動画で“スキマ時間を埋める”子どもが多いですよね。

でも実は…

新しいアイデアやひらめきは、“ぼーっとしているとき”に生まれやすい と言われています。

たとえば、

  • お風呂に入っているとき
  • 車で移動中
  • 寝る前
  • 外を歩いているとき

この「何もしていない時間」こそ、脳の中で考えや記憶がゆるくつながり、
子どもの 創造性 が育つ時間なのです。

だから、

「暇そうにしてるけど大丈夫かな…」
→ 大丈夫。むしろ、良い時間です◎

安心して見守ってOKです。

4. 家でできる「考える力あそび」

今日からそのまま使える、シンプルな遊びを紹介します。

● 抽象 → 具体のあそび

「赤くて四角いもの、なにがあるかな?」

→ 子どもが思いついたものを自由に言わせるだけ。

● 具体 → 抽象のあそび

「リンゴとメロンって、どこが同じだろう?」

→ 形?色?味?育ち方?
考えを広げることが目的です。

● 当たり前をひっくり返しあそび

「学校の“当たり前”って何がある?」
→ 時間割、先生、黒板、机…

「じゃあ、その1つをなくしたらどうなる?」

→ 想像力がどんどん動きだします。

5. 「考える力」は、ママの“姿勢”で育つ

完璧な答えを教えなくて大丈夫。
むしろ、

「わからないね、いっしょに考えてみようか」

このひとことの方が、子どもを伸ばします。

正解を教えるママ → 思考は止まる
いっしょに考えるママ → 思考は育つ

子育ては“教える”より“ともに考える”へ。

まとめ

  • 子どもの「考える力」は、日常の会話で育つ
  • 大切なのは「問い」と「余白(ぼーっと時間)」
  • ママが“考える姿勢”を見せることで、子どもも自然にまねする

毎日のちいさなやり取りが、
子どもの未来を強く、しなやかにしていきます。

【参考文献】

  • スタンフォード式教育・哲学思考に関する講義内容
  • クリエイティブ思考と脳の働きに関する教育研究資料