子育てや家事で忙しい毎日の中、「脳の健康」はつい後回しにされがちです。でも、認知症は「年齢のせい」だけではなく、生活習慣で大きく変わることがわかっています。今日は、ママたちが家族と一緒にできる「脳を守る習慣」をわかりやすくまとめます。
1. 「物忘れ」と「認知症」はちがう
- 普通の老化による物忘れ
例:外食したことは覚えているけど、何を食べたか思い出せない。
自分で「忘れた」と気づく。生活には大きな支障がない。 - 認知症による物忘れ
例:外食したこと自体を忘れる。買い物に来た理由を忘れる。
自覚がなく、生活に支障が出る(水を出しっぱなし、支払いのミスなど)。
「忘れることが増えた=すぐ認知症」ではないので、落ち着いてチェックしていきましょう。
2. 脳のゴミが25年かけてたまる
アルツハイマー型認知症の原因は「アミロイドβ」や「タウたんぱく」という脳のゴミ。
40代半ばから少しずつ溜まりはじめ、70歳ごろに症状が出る人が多いといわれています。
つまり、若いうちからの生活習慣の工夫が予防のカギになります。
3. 生活習慣で脳を守る
認知症は「生活習慣病」に近い病気です。
血管や代謝を守ることが、そのまま脳を守ることにつながります。
- 食事:青魚・野菜果物・大豆・オリーブオイル・緑茶やコーヒーを取り入れる
- 運動:毎日10分の早歩きや階段の上り下り
- 睡眠:寝る90分前までに入浴、寝る前30分はスマホを置く
- ストレス管理:人との会話や小さな楽しみを大切に

4. 脳を刺激する小さな工夫
- 新しいお店や道を選ぶ
- 初めての料理を1品作る
- 料理しながら鼻歌やレシピの復唱をする(ながら作業で脳が活性化!)
- 新しい音楽や本に触れる
「いつもの反対」を意識するだけでも脳がスイッチオンになります。
5. 家族と一緒にできるチェック
- 財布や鍵をよく探す
- 同じことを何度も聞く
- メモをとらないで予定を忘れる
こうした行動が増えたら、生活習慣を見直すサイン。家族でやさしく見守りながら取り組みましょう。
6. すぐ始められる3ステップ
- 行ったことのない店に行く
- 新しいレシピを声に出しながら作る
- 買い物かごに「青魚・大豆・色の濃い野菜・オリーブオイル」を入れる
まとめ
認知症対策は特別なことではなく、「未知×ながら×食」の習慣を取り入れること。
ママ自身の健康のためにも、子どもや家族と一緒に小さな一歩を重ねていくことが、未来の安心につながります。

【参考文献】
長生きでも脳が老けない人の習慣【⻆谷建耀知】
