子育てをしていると、「もっと頑張らなきゃ」「あれもこれもしなきゃ」という気持ちが常に頭の中にありませんか?
でも実は、やることを増やすより、やめることを決めたほうが、毎日はずっとラクになります。

ここでは、特にママが日常に取り入れやすい「やめること」をご紹介します。

1. みんなに好かれようとするのをやめる

ママになると、子どもの友達やその親、地域や学校とのつながりなど、人間関係が一気に広がります。
その中で「全員と仲良くしなきゃ」と頑張ると、心がすり減ってしまいます。

  • 苦手な人は、無理に好きにならなくてOK
  • 関わらない選択も、自分を守る大切な方法

本当に大事な人間関係は、無理しないところから始まります。

2. 本音を隠すのをやめる

「こんなこと言ったら嫌われるかも」と思って、本音を押し込めてしまうこと、ありませんか?
ため込みすぎると、気持ちがモヤモヤして笑顔も減ってしまいます。

おすすめは「手紙に書くけど渡さない」方法。
感情を紙に吐き出してから読み返すと、自分の気持ちが整理されて、冷静に話せるようになります。

3. 嫉妬を押し込めるのをやめる

SNSで他のママの生活を見て、心がザワっとすることはありませんか?
嫉妬は悪いものではなく、「自分がなりたい姿」を映す鏡です。

  • 嫉妬した理由を書き出す
  • 「真似したいこと」と「真似しないこと」を整理する

こうすれば、嫉妬は落ち込みではなく、成長のヒントに変わります。

4. 自分を責めるのをやめる

「子どもが風邪をひいたのは私のせい?」
「もっとちゃんとできたはず…」
そんなふうに、なんでも自分の責任だと思いすぎると、心が疲れ果てます。

失敗したら、

  1. 謝る
  2. 次にどうするかを考える
    この2ステップで終わりにしましょう。

5. 認められようとするのをやめる

子どもや夫、友達からの「ありがとう」「すごいね」を求めすぎると、しんどくなります。
「楽しいかどうか」を基準にするだけで、気持ちが軽くなります。

誰にも見られていなくてもできる「小さな行動」をひとつ持つのがおすすめです。
たとえば、朝5分だけ部屋を片付ける、花を飾るなど。

6. 成功を積み上げることにこだわるのをやめる

「もっと成果を出さなきゃ」と思うと、過去の実績がプレッシャーになります。
ときには「根拠のない自信」を持っていいんです。
「今日は何もしてないけど、私えらい!」と口にするだけでも、自己肯定感がふっと上がります。

7. 恋愛について悩むのをやめる(ママにも関係あり)

夫婦関係やパートナーとの関係も、思い込みでこじれることがあります。
「一緒にいると面倒になる」という刷り込みを見直してみると、関係が楽になります。

8. 幸せを追い求めるのをやめる

「もっと幸せに!」と思うほど、今ある幸せを見逃しがち。
今日飲むお茶が温かい、窓から日が差している…そんな日常の小さなことに意識を向けると、心が穏やかになります。

まとめ

ママの毎日は、やることリストでいっぱい。
でも、「やめることリスト」を持つだけで、驚くほど気持ちに余裕が生まれます。

「頑張る」だけじゃなく、「やめる勇気」も、家族を守るための大切な力です。
今日から、ひとつだけでも「やめること」を始めてみませんか?

【参考文献】

『なんか勝手に人生が良くなる やめることリスト』本田晃一(2020)サンマーク出版