はじめに
「えっ、また風邪?」「なんでこんなに体が弱いの?」
子どもがしょっちゅう風邪をひくと、心配になるだけでなく、看病でママの生活も大きく左右されますよね。仕事や家事の予定が崩れてしまい、イライラや罪悪感を感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、子どもがよく風邪をひくのは「体が弱いから」ではなく、成長の過程にある自然なことでもあります。免疫力は一朝一夕に強くなるものではありませんが、日常の習慣を工夫することで、少しずつ底力をつけることができます。
子どもが風邪をひきやすい理由
- 免疫システムが未熟
子どもの体はまだ成長途中。大人のように強い免疫を持っていないため、感染症にかかりやすいのです。 - 集団生活によるウイルスの接触
保育園や小学校では、多くの子どもと同じ空間で過ごすため、ウイルスをもらいやすくなります。 - 生活リズムの乱れ
夜更かしや朝食抜きなど、ちょっとした生活習慣の乱れも免疫力を落とす原因になります。 - ストレスや環境の影響
引っ越し、進級、友達関係など心の負担も免疫に影響します。子どもの心と体はつながっているのです。
免疫力を高めるための習慣
① 睡眠は「最強の栄養」
子どもにとっての睡眠は、大人が思う以上に大切です。
・成長ホルモンの分泌
・免疫細胞の回復
・脳と体の休息
これらがまとめて行われるのが「眠っている間」です。
遅くとも夜9時までには布団に入るリズムを作ってあげましょう。
② 食事は「腸」を元気に
免疫力の約7割は腸で作られると言われます。
発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌)、野菜や果物に含まれる食物繊維は、腸内環境を整える味方です。
「好き嫌いが多くて大変…」という場合は、スープや味噌汁に入れて少しずつ慣らすのがおすすめです。
③ 適度な運動で血流アップ
外遊びや体を動かすことは、免疫細胞を全身に届ける「血流」をよくしてくれます。
公園で走り回るだけでも十分。太陽の光を浴びることで、ビタミンDが生成され、免疫をサポートします。
④ ストレスを減らし「笑顔」を増やす
子どもの心の安定は、体の強さにも直結します。
「今日は楽しかったね」と一緒に振り返る時間を持つことは、心を安心させ、免疫力をじわじわと高めてくれます。

親ができる「ちょっとした工夫」
- 手洗いを習慣にする
ウイルス対策の基本はやっぱりこれ。歌を歌いながら楽しく習慣化すると続きます。 - 空気の乾燥を防ぐ
加湿器を使ったり、濡れタオルを部屋にかけるだけでも効果的です。 - 無理に頑張らせない
体調が悪いときは「休むことも大事だよ」と伝えるのも免疫を守る一歩です。
おわりに
子どもがすぐ風邪をひくと、親としては「またか…」と落ち込んでしまうこともありますよね。
でも、免疫力は「毎日の積み重ね」で育っていくもの。焦らず、生活習慣を整えながら、子どもが少しずつ強くなる姿を見守っていきましょう。
そして、ママ自身の心と体の健康も同じくらい大切です。親が元気でいることが、子どもの免疫力を守る一番の土台になるのです。

【参考文献】
- 『子どもの免疫力を育てる生活習慣』
- 『発達と健康の子育て学』
- 『家族でできる予防医学入門』
