「アメリカでは禁止されているのに、どうして日本のスーパーには当たり前にあるの?」
ある日、海外のニュースを見て私は凍りつきました。私たちが「美味しいね」と言って食べている菓子パンやクッキーに含まれるトランス脂肪酸が、海外では「食品」として認められず、法的に厳しく制限、あるいは禁止されている現実があるからです。
なぜ、そこまで恐れられているのでしょうか。
私たちの体は、その「油」を処理できない
トランス脂肪酸は、自然界にある油とは形が全く異なります。
安い液体の植物油に水素を無理やり結合させて作るその工程から、海外では「プラスチックに最も近い油」と例えられることもあるほど。
私たちの体は、数百万年かけて自然の食べ物を消化するように進化してきました。でも、たった数十年前から現れたこの「不自然な油」をどう処理していいか、細胞が戸惑ってしまうのです。
その結果、体の中で何が起きるのでしょうか。
- 血管をボロボロにする:悪玉コレステロールを増やし、善玉を減らします。若いうちから心臓病のリスクを高めると言われています。
- 細胞の活動を邪魔する:私たちの体を作る「細胞膜」にこの油が入り込むと、栄養を取り込んだり老廃物を出したりする力が弱まり、アレルギーや炎症を引き起こしやすくなると考えられています。
- 子どもの未来への影響:海外の研究では、脳の発育や不妊症との関連も指摘されています。
日本は「世界に取り残されている」?
アメリカやカナダ、台湾、そして多くのヨーロッパの国々では、トランス脂肪酸を含む「部分水素添加油脂」の使用は事実上禁止、あるいは厳しい表示義務があります。
一方、日本ではまだ「平均的な摂取量なら問題ない」という立場ですが、それはあくまで「平均」の話。
朝は菓子パン、おやつにスナック菓子、夜は冷凍食品の揚げ物……そんな生活をしていれば、すぐに世界基準の「レッドライン」を超えてしまいます。
企業にとっては「安くて、サクサクして、腐らない」便利な油でも、私たちの体にとっては「一生残るかもしれないゴミ」になってしまうかもしれない。そう思うと、ゾッとしませんか?

ママができる、愛の「フィルター」
怖がらせてしまったかもしれませんが、これが現実です。でも、絶望する必要はありません。
ママが「フィルター」になってあげればいいのです。
- 「マーガリン」「ショートニング」「植物油脂」は要注意
これらが多く含まれるものは、できるだけ食卓から遠ざけましょう。
- 揚げ物は「家」で「良い油」で
市販の揚げ物は、トランス脂肪酸が含まれる使い古された油(酸化した油)で揚げられていることが多いです。
- 「安い」には理由があることを忘れない
安価なパンやクッキーがなぜあんなに長持ちするのか。その理由は、腐らない「人工の油」に支えられているからです。
家族の健康を人任せにせず、ママが選ぶ。
その一口が、10年後の子どもの体を作ります。
今日、買い物カゴに入れる前に、もう一度だけ裏側を見てみてください。その「一瞬の迷い」こそが、家族を守る最大の愛情です。

