「認知症って、お年寄りの病気でしょ?」
正直、私もそう思っていました。

毎日、子どものことで精一杯。
自分のことも、親の老後のことも、後回し。

でも実は、
認知症は“高齢になって突然起きるもの”ではなく、若い頃からの積み重ねが関係している
そう聞いたとき、少しドキッとしました。

同時に、こうも思いました。
「じゃあ、今からでもできることがあるってこと?」

この話は、
未来の自分と、これから年を重ねる親のための話です。

高齢者医療の専門医って、どんな先生?

子どもには小児科があるように、
高齢者には高齢者専門の医療があります。

この分野では、

  • 認知症
  • 体の衰え
  • 排泄や生活の困りごと

など、「年を重ねてから起こりやすい問題」を
まとめて、生活全体から診るのが特徴です。

でも実は、
この専門の先生はとても少ない。

高齢化が進んでいるのに、
支える側が足りていない。

だからこそ、
家族が少し知っておくことが、大きな助けになります。

「もっと早く知っていれば…」という声

高齢者医療の現場では、
こんな言葉がよく聞かれるそうです。

「若い頃、無理しすぎた」
「健康を当たり前だと思っていた」

この後悔の声を、今の世代に届けたい
それが、この話の大きな軸です。

脳も、少しずつ年をとっていく

年齢とともに、

  • 体力が落ちる
  • 疲れやすくなる

それと同じで、
脳も少しずつ変化していきます

ただし、ここが大事。

脳の老化は、

  • 遺伝だけで決まるわけではない
  • これまでの生活習慣の影響がとても大きい

つまり、
生き方が、未来の脳をつくっているということです。

「あれ?忘れっぽい」は全部同じじゃない

物忘れには、大きく3つがあります。

① 年齢なりの物忘れ

名前がすぐ出てこない。
でも、生活は普通にできている。

これは、よくあること。

② 軽度認知障害

生活は自立しているけれど、
仕事や段取りに支障が出てくる。

③ 認知症

物忘れが原因で、
一人で生活することが難しくなる状態

大切なのは、
「失敗した=認知症」ではないということ。

焦らなくていいんです。

認知症は「白か黒」じゃない

認知症のリスクは、

  • なる
  • ならない

の二択ではありません。

イメージとしては、
グレーの中を、少しずつ動いている感じ。

  • 黒に近づく生活
  • 白に近づく生活

毎日の選択が、
少しずつ未来を動かしています。

リスクを高めやすい生活習慣

難しい話は置いておいて、
ポイントだけ。

  • タバコ
  • お酒の飲みすぎ
  • 人との関わりが極端に少ない
  • 甘いもの中心の食生活
  • 強いストレスをため続ける

どれも、
「忙しいママほど、ついやりがち」なもの。

だからこそ、
完璧を目指さなくていいんです。

脳を守る側に働くもの

反対に、脳にとってプラスになるのは、

  • 人と話すこと
  • 体を動かすこと
  • 新しいことに少し挑戦すること

大きな挑戦じゃなくていい。

  • いつもと違う道を歩く
  • 新しいレシピを作る
  • 興味のあることを学ぶ

それだけでも、
脳はちゃんと刺激を受けています。

「もしかして…」と思ったら

親や自分に対して、
「ちょっと心配かも」と感じたら。

ネット検索で決めつけず、
まずは医療の窓口へ

特に大切なのは、

  • いつから
  • どんな変化が
  • どんな生活をしているか

というこれまでの流れ

実は、
耳の聞こえが悪いだけで
認知症のように見えることもあります。

「年のせい」と思い込まないこと。
これも、家族にできる大切なことです。

不安につけこむ情報には注意

認知症は不安が大きい分、

  • サプリ
  • 健康食品
  • 高額な対策

に流れやすい分野でもあります。

でも、
原因が別にあるなら、
そもそも必要ないことも多い

だからこそ、
焦らず、まず相談。

今日できる、たった一つのこと

「今日が一番若い日」。

全部変えなくていい。
完璧じゃなくていい。

  • 少し歩く
  • 誰かと話す
  • 自分の体を気にかける

それは、
未来の自分と、親へのやさしさです。

【参考文献】
高齢者医療専門医による認知症・老化・ライフスタイル