子育てに仕事、家事、家族のケア…。毎日頑張るママたちは、気づかぬうちに「やらなきゃ」で自分を追い込んでいませんか?

そんなママにこそ知ってほしいのが「アファメーション」という考え方です。これは自分へのポジティブな声かけ=セルフトークを使って、思考や行動、ひいては人生を整えるためのシンプルだけど深いメソッドです。

アファメーションって何?

アファメーションとは、自分の内側にある声を意識的にポジティブに整える習慣です。
「どうせ無理…」「私にはできない…」という無意識の否定的な言葉が、実は日々の行動に大きく影響していることをご存じですか?

それを「私はできる」「私は選んでやっている」といった前向きな言葉に置き換えるだけで、心のあり方が変わっていきます。

自分の“本当に望む姿”を見つけよう

忙しい日々の中で、「自分が本当はどうしたいのか」を忘れてしまうことはありませんか?

アファメーションの出発点は、心から望むゴールを明確にすること
「私はどんなママでありたい?」「家族とどんな毎日を過ごしたい?」
これに答えることで、行動の方向性がグッと明確になります。

ゴールを決めるときは以下の5つを考えるとよいと言われています:

  1. ビジョン:どんな姿になりたいか?
  2. 使命:なぜそうなりたいのか?
  3. 価値観:自分が大切にしたいものは?
  4. 動機:なぜそれに心が動くのか?
  5. 態度:どんな気持ち・姿勢で毎日を過ごしたいか?

「どうすればいいか」は後からついてくる

「でも…どうやって目標を叶えるの?」
そう思うのは当然です。ですが、アファメーションでは「今は方法が分からなくてもOK」と考えます。

なぜなら、私たちの脳は一度“本気で達成したい目標”をインプットすると、自動的に必要な情報や人脈、行動を探し始めるからです。

ママとして大切なのは、「子どもが自立して育つ家庭をつくりたい」「自分らしい生き方も楽しみたい」など、まず“本音の願い”を自分に許可すること

義務感ではなく「やりたい」で動く

「朝ごはん作らなきゃ」「子どもを怒らずに育てなきゃ」「お弁当作らなきゃ」…。
そんな“〜しなければ”で日々を動いていると、心が疲弊します。

このとき、「私は家族を喜ばせたいから朝ごはんを作る」と言葉を変えてみてください。
それだけで、自分の行動が“選択”になるんです。

“やらされ感”を減らし、「私はこれをしたい」と言える毎日を目指すことが、ストレスを減らし、自然なやる気につながります。

成長は1ミリでもOK。昨日の自分と比べてみよう

完璧を目指さず、「昨日よりちょっとでも良くなった」と自分を認めることが、ママの自己肯定感には大切です。

アファメーションでは、「今日は1ミリ前進できたかな?」と振り返ることをおすすめしています。
過去の小さな成功(例えば「子どもに優しく声をかけられた」「お弁当を5分早く準備できた」など)を思い出すことも効果的です。

それだけでも、脳は「私にはできる」と信じてくれるようになるのです。

今日からできる!ママのためのアファメーション実践法

  • 朝起きたら、「私は今日、自分の意思で行動する」と言ってみる
  • 家事の合間に、「私は家族に愛を注いでいる」
  • 夜寝る前に、「私は今日もよく頑張った」と声に出す

言葉が変わると、気持ちが変わる。気持ちが変わると、行動が変わる。そして、人生が変わる。
そんな体験を、あなた自身と、あなたの子どもにも届けてあげてください。

まとめ

アファメーションは、子育ての毎日を少しラクに、前向きにしてくれる心の習慣です。
「しなければ」ではなく「したいからやる」へ。
その小さな言葉の転換が、やがて大きな生き方の変化につながっていきます。

まずは今日、ひとつだけでも前向きな言葉を口にすることから始めてみませんか?

【参考文献】

『アファメーション』ルー・タイス著