毎日のバスタイム。
お子さんや家族の肌にやさしいものを選びたいと思っていても、ボディソープの成分まで意識することは少ないかもしれません。
でも実は、洗浄力の強すぎるボディソープには、私たちの健康をゆっくりとむしばむ「経皮毒(けいひどく)」のリスクがあることをご存知ですか?
今回は、子どもにも影響するかもしれない「避けたい成分3つ」を紹介します。
ママ自身の体と家族を守るために、ぜひ知っておいてください。
経皮毒ってなに?
皮膚から体に入ってくる毒性物質のことを「経皮毒」と呼びます。
私たちの肌には「皮膚膜層(ひふまくそう)」というバリアがありますが、
洗浄力の強いボディソープを使い続けるとこのバリアが傷つき、化学物質が体内に入りやすくなってしまうのです。
赤ちゃんや子どもの肌は特にデリケートなので、注意が必要です。

使わない方がいい!3つの危険成分
① 合成界面活性剤
石油から作られた成分で、泡立ちがよく洗浄力が非常に高いのが特徴です。
でもその分、肌のバリアを壊しやすく、経皮毒の入り口になりやすいという欠点があります。
成分表示例:
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸ナトリウム
特に敏感肌・乾燥肌の人や子どもには避けたい成分です。
② アルコール(エタノール)
さっぱりした洗いあがりに感じますが、肌への刺激が強く、乾燥やかゆみの原因に。
アルコールで肌が傷つくと、他の成分も体内に入りやすくなります。
また、バリア機能が弱った肌は、外からの刺激に敏感になります。
成分表示例:
- エタノール
- フェノキシエタノール
③ 香料
香りをよくするために入っている香料。
でもその多くに、パラベンやフタル酸エステルなどの化学物質が含まれています。
これらは、ホルモンバランスを乱したり、発◯ん性の疑いがある成分としても問題視されています。
赤ちゃんの成長や、ママの体にとっても悪影響がある可能性があります。
「香料」としか書かれていない製品は要注意です。

肌にやさしい選び方のヒント
赤ちゃんや敏感肌の人には、固形石けんの使用がおすすめです。
余計な化学成分が少なく、シンプルなものほど安全です。
特に、「無添加」「無香料」「植物由来成分」と書かれたものを選ぶと安心ですよ。
まとめ
ボディソープは毎日使うものだからこそ、「肌へのやさしさ」を第一に選ぶことが大切です。
お子さんや家族の健康を守るために、今日からできる小さな見直し。
ぜひ、バスルームのボディソープの成分をチェックしてみてください。

【参考文献】
- 「経皮毒って本当にあるの?」(厚生労働省 化学物質情報)
- 『化学物質過敏症ナビ』
- 環境省「子どもの健康と化学物質に関するガイドブック」
- 日本皮膚科学会「肌のバリア機能と洗浄剤の関係」
- WHO「Endocrine-disrupting chemicals」(内分泌撹乱物質に関する資料)