子どもの言葉の力を育てることは、学力アップにも直結します。
そして、その土台となるのが、毎日の親子の会話です。
特にお母さんの話し方が、子どもの話す力や考える力に大きな影響を与えます。
助詞を使わない話し方は要注意!
たとえば、
「宿題は?」「早く!」「お風呂!」
と、単語だけで会話を済ませていませんか?
こんなやりとりが続くと、子どもも
「学校は?」「楽しかった」
「テストは?」「フツー」
と、短くしか答えない癖がついてしまいます。
これでは、考えをまとめたり、文章を作る力が育ちません。
結果として、国語力や説明力が弱くなり、学力にも影響が出てしまいます。
「てにをは」を意識して話そう
親子でも、主語・述語・目的語を助詞できちんとつないで話すことが大切です。
【会話例】
母「今日、放課後に何か楽しいことはあった?」
子「うん、友だちと遊んだよ!」
母「誰と何をして遊んだの?」
子「〇〇君と公園でサッカーをしたんだ!リフティングの競争もしたよ!」
こんなふうに話す練習を積み重ねることで、
子どもは自然に「考えを整理して話す力」を身につけます。
これが、作文力・読解力・論理的思考力へとつながり、学力の土台になります。
親の「聞く力」もポイント
子どもが話すときは、
「へえ、それでどうなったの?」
と興味を持って最後まで聞くことが大切です。
たとえ話がまとまっていなくても、
「楽しかったのならそれでいい」と打ち切らず、
ゆっくりと話を引き出してあげましょう。
この「聞く力」が、子どもの「もっと話したい!」という意欲を引き出し、
言葉の力と学力の両方を伸ばすサポートになります。

まとめ|親子の会話が子どもの未来を作る
- 毎日の会話で「てにをは」を意識する
- 子どもの話を最後まで聞く
- 単語だけで済ませず、文章で話す練習をする
この小さな積み重ねが、子どもの学力・考える力・表現力を育てます。
今日からぜひ、意識してみましょう!

【参考文献】
- 『中学受験は親が9割』(西村則康/青春出版社)
- 『子どもが伸びる言葉がけ 子どもが萎縮する言葉がけ』 石田勝紀(大和書房)
- 『声に出して読みたい日本語』 齋藤孝(草思社)