忙しい日々の中、夕飯の食材をパパッと買うスーパー。

でも、パック詰めされた牛肉のラベル、「和牛?国産牛?どれが安心なの?」と迷ったことはありませんか?

さらに、見た目では分からない成形肉ややわらか加工肉には、たっぷりの添加物が使われていることも…。

今回は、「スーパー 牛肉の選び方」をテーマに、ママが知っておくべき肉の裏側と見極めポイントをわかりやすく解説します。

「和牛」と「国産牛」、何が違うの?

スーパーに並ぶ牛肉には、大きく分けて次の3種類があります。

■ 和牛(わぎゅう)

黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の4種類だけが「和牛」と名乗れます。

見た目の霜降りが多く、柔らかく、価格も高め。

ポイント:生まれた国や育った場所は関係なし!

海外で生まれた和牛でも、品種が該当していれば「和牛」と表示できます。

■ 国産牛(こくさんぎゅう)

日本で一番長く育てられた牛の肉

ただし、海外で生まれて少しだけ育った牛も、最終的に日本で長く飼育されていれば「国産牛」と表示されます。

見た目だけでは和牛と区別しにくいため、注意が必要です。

■ 輸入牛

→ アメリカやオーストラリアなどから輸入された牛肉。

成長促進剤やホルモン剤が使われているケースもあるので、産地や飼育法の確認が大切です。

成形肉ってなに?見た目では分からない“加工肉”の正体

見た目はステーキのようでも、実は「成形肉(せいけいにく)」かもしれません。

■ 成形肉とは?

→ 牛肉の端切れや内臓肉をミンチ状にして再び固めた肉のこと。

この加工には、たっぷりの添加物が使われます:

結着剤(リン酸塩):バラバラの肉を固める

植物性たんぱく・ビーフエキス・アミノ酸調味料:食感と風味を補う

■ 成形肉のリスク

リン酸塩をとりすぎると、カルシウムの吸収が悪くなり、骨が弱くなる可能性があります。

• 加熱不足で細菌感染のリスクもあるため、中心までしっかり火を通す必要あり

「インジェクション加工」って知ってる?

スーパーのお肉で「やわらか加工」などと表示されているものは、インジェクション加工の可能性があります。

これは、脂肪や調味液を注射針のような器具で肉に注入し、霜降りに見せかける技術です。

• 見た目が豪華に見える

• 安価で「高級肉風」になる

でも、実際は人工的に見た目と食感を作っているだけ

本物の霜降り肉とは違うことを知っておくと安心です。

ママにできる“安全な牛肉”の選び方

1. 「和牛」と「国産牛」は表示をよく見る

→ 和牛なら品種名もチェック

2. 成形肉・やわらか加工の表示に注意

→ 加工肉はラベルに「成形肉」「加工」「やわらか加工」と記載されます

3. 「無添加」や「抗生物質不使用」の表示を選ぶ

→ 安全性を意識したメーカーも増えています

4. 家族に出すなら、“見た目”より“中身”を重視

まとめ|知識があれば、選ぶ力が変わる

スーパーの牛肉コーナーは、一見シンプルに見えて実はとても奥が深い世界

子どもや家族に食べさせるものだからこそ、見た目や価格だけでなく、「本当の中身」を見極める力がママには必要です。

あなたの選ぶ一枚の肉が、家族の健康と未来をつくる

今日から、「見て・読んで・選ぶ」目を育てていきましょう

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【参考文献】

  • 農林水産省「牛肉の表示ルール」
  • 食品表示基準(消費者庁)
  • 日本食肉格付協会「牛肉の格付けと表示」
  • フードチェーン総合研究所「成形肉とそのリスク」
  • NHK「クローズアップ現代:表示だけじゃ分からない牛肉の世界」