みなさん、日頃から家族の健康を気遣い、塩分摂取を控えるように心がけていませんか?実は「塩=悪者」と決めつけることが、必ずしも正解とは限りません。今日は、塩分摂取についての誤解と、本当に健康に良い塩分の摂り方をお伝えします。
塩分を摂りすぎると体に悪い?
よく言われるのが、塩分を摂りすぎると高血圧や心臓病のリスクが増えるということ。しかし、実際には米国での複数の研究で、塩分摂取量が最も少ない人たちほど、高血圧や心筋梗塞などの循環器疾患による死亡率が高かったという驚きの結果が報告されています。健康的な塩分摂取量は1日約6.7〜12.6gという研究結果もあります。
減塩運動が引き起こすリスク
実際、日本国内でも、極端な減塩運動が行われている地域では、「体温低下」「うつ病」「自◯者の増加」といった問題が起きています。東北地方のように寒い地域では、塩分摂取が体温維持に重要な役割を果たしてきました。体温の低下は精神的にも悪影響を及ぼし、健康に害を及ぼす可能性があります。

塩が果たす健康上の大切な役割
塩分には以下のような重要な働きがあります。
- 体温を維持する
- 体液バランスを整える
- 神経や筋肉の機能を正常に保つ
- 消化を助ける
- 体内の毒素を解毒する
逆に塩分が不足すると、体温低下や食欲不振、筋肉や神経の異常、心臓の機能低下、腎臓への負担といった深刻な問題が起こることがあります。
どんな塩を選ぶべき?
重要なのは塩の「質」です。一般に販売されている精製塩の多くはミネラルが取り除かれ、添加物が含まれているため、健康に悪影響を与える可能性があります。また、イオン交換法で作られた塩は発◯ん性も指摘されています。
理想的な塩は、自然の力で作られたミネラル豊富な「天日干しの自然塩」です。熱処理を行わず、太陽と風の力だけで作られた塩は体に良いミネラルをしっかり含み、血圧の急激な上昇も防ぎます。(塩選びの詳細はこちら)
塩分を摂っても大丈夫な体づくり
塩分を多少摂りすぎても、汗や尿として排出すれば問題ありません。適度な運動や水分摂取で体の新陳代謝を促し、余分な塩分を体外に排出しましょう。
家族の健康を守るためにも、正しい知識を身につけ、質の良い塩を適度に摂取して健康的な生活を送っていきましょう。

【参考文献】
- 米国国民栄養調査(1998年)
- 米国健康栄養調査(2014年)
- 塩分摂取と健康に関する研究データ(秋田県、山形県、青森県、新潟県の自殺率との関連性)
- ミネラル分を含む自然塩と健康効果に関する調査