暑い日、つい買ってあげたくなるアイス。でもその中身、気にしたことはありますか?アイスにも種類があり、体へのやさしさが全然違うんです。
アイスは3種類!どれを選ぶ?
スーパーやコンビニで見かけるアイスは、実は次の3つに分類されています。
種類 | 乳成分の量 | 特徴 |
アイスクリーム | 乳成分15%以上 | ミルク感たっぷり。コクがあり、添加物が少なめ。 |
アイスミルク | 乳成分10%以上 | 少しあっさりめ。香料や乳化剤などの添加物が使用される。 |
ラクトアイス | 乳成分3%以上 | 安価で手に入りやすいが、添加物や植物油脂が多く含まれる。 |

ラクトアイスはちょっと待って!
子どもに食べさせるなら、ラクトアイスは要注意です。なぜなら…
● 植物油脂がたっぷり
ラクトアイスは、本来のミルクの代わりに植物性油脂(サラダ油のようなもの)を使っています。これは、トランス脂肪酸を含むことが多く、心臓病や生活習慣病のリスクを高めるとされています。
● 実は「コーヒーフレッシュ」と同じカラクリ
水と油を混ぜて乳化剤でなじませ、とろみをつけるために増粘多糖類(ねばり成分)を使っています。これはまさに、コーヒーフレッシュと同じ手法。アイスっぽく見せるために、香料やアナトー色素(黄色っぽくする着色料)も使われます。
● スラッシュの後ろに注目!
原材料表示には「/(スラッシュ)」のあとに、添加物が並びます。ここが多ければ多いほど、「アイスに見せるための工夫」がされている証拠。子どもに安心して食べさせたいか、一度立ち止まって考えてみましょう。

ママにおすすめの選び方
「アイスクリーム」と表示された商品を選ぶと、ミルク本来の味と栄養がしっかり感じられて、添加物も少なめ。少し高くても、子どもの体のためには安心です。
まとめ
•アイスには「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類がある
•ラクトアイスは植物油脂・添加物が多く、特に子どもにはおすすめできない
•コーヒーフレッシュのような“作られたミルク感”に注意!
•原材料表示のスラッシュ後ろの添加物の数をチェック

【参考文献】
•消費者庁「アイスクリーム類の表示に関する公正競争規約」
•厚生労働省「トランス脂肪酸に関する情報」
•日本アイスクリーム協会公式サイト
•日本食品添加物協会「食品添加物の基礎知識」
•農林水産省「食品表示の見方」