今日は、子どもを育てるママとしてぜひ知っておいてほしいお話です。
それは、「農薬」と「子どもの発達障害」の関係についてです。
クラスに3人が発達障害? いま何が起きているの?
文部科学省の発表によると、通常学級の子どもの約8.8%が発達障害の可能性があるとのこと。
これは、クラスに3人は発達障害の傾向を持っているという驚くべき数字です。
さらに、発達障害の子どもの数は、
2010年には6万人 → 2020年には16万5千人と、10年で2.5倍以上に増えています。

原因の一つは農薬? ― ネオニコチノイドの危険性
脳科学者の黒田洋一郎先生や木村先生、黒田純子先生が、この急増の一因として指摘しているのが「ネオニコチノイド系農薬」です。
これは1993年頃から使われ始めた新しいタイプの農薬で、神経にダメージを与える強い神経毒性があります。
世界は規制、日本は逆に緩和…
この農薬にいち早く危険性を感じたフランスでは1999年に規制が始まり、
今ではEU、アメリカ、カナダ、ブラジル、台湾、韓国、中国などが使用制限または禁止に。
でも…なぜか日本では規制どころか「残留基準の緩和」が進んでいるのです。
まるで、子どもたちの未来が置き去りにされているように感じませんか?

日本は農薬使用量もトップレベル
OECDの調査によると、日本と韓国は農薬の使用量が世界トップクラス。
そして、発達障害の有病率もこの2国が突出して高いというデータもあります。
「基準値以内なら安全」のウソ
これまでは「基準値以下なら農薬は安全」と言われてきましたが、
ネオニコチノイドについては、その安全神話が崩れ始めています。
特に、子どもの脳や神経に悪影響があるという研究は海外では深刻に受け止められています。

フランスはもう動いている
フランスでは、学校給食や高齢者施設の食事の半分以上は有機食品にするという法律(エガリム法)が適用されています。
子どもたちの健康を守るために、国全体で動いているのです。

ママたちにできること
政治や制度に頼るだけでは、子どもたちの安全な未来は守れません。
だからこそ、私たちママ一人ひとりが、食べ物を選ぶ力を持つことが大切なんです。
・できるだけオーガニックの野菜を選ぶ
・食品添加物や農薬について知る
・子どもに伝える
・同じように関心を持つママたちとつながる
少しずつでも大丈夫です。
「気づくこと」からすべてが始まります。
子どもは、自分で食べ物を選べません。
だからこそ、親である私たちが「何を選び、何を避けるか」を真剣に考える必要があります。
子どもたちの未来は、私たちの選択にかかっているのです。

【参考文献】
• 文部科学省「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある児童生徒に関する調査(2022年12月)」
• OECD「農薬使用量に関する国際比較データ」
• 黒田洋一郎(脳神経科学者)・木村・黒田純子 各氏による農薬と脳神経に関する研究・講演資料
• フランス「エガリム法(Loi Egalim)」:学校・高齢者施設等における有機食品使用義務化
• EU、米国、カナダ、韓国、台湾などのネオニコチノイド農薬規制に関する各国政府発表
• 農林水産省「残留農薬基準の緩和に関する通達」
• 日本経済新聞・朝日新聞など報道記事(ネオニコチノイド規制の国際的な流れ)