子育て中のママにとって、「家族の健康を守ること」は毎日の最優先事項。だからこそ、テレビやSNSで「◯◯を食べると健康にいい!」「△△が老化防止に効く!」といった情報が気になってしまいますよね。

でもちょっと待ってください。
その情報、本当に信じていいのでしょうか?

情報の裏側にある「経済活動」

メディアで紹介される健康法や食品の多くは、じつは「売るための情報」です。
つまり、あなたがその商品を「買うこと」で、誰かが利益を得ているという構造です。

もちろんすべてが悪いわけではありませんが、「健康のためによかれ」と思っていることが、じつは必要なかったり、逆効果になっていたりすることもあります。

私たちは、日々あふれる情報に惑わされず、冷静に判断する目をもつことが大切です。

健康には“引き算”が効く

実は、「やること」よりも「やめること」の方が、健康には効果的だと言われています。

たとえば、よかれと思ってやっていませんか?

  • 健康のために牛乳を毎日飲んでいる(関連記事はこちら
  • ヨーグルトを朝食代わりに食べている(関連記事はこちら
  • 糖質の多い乳酸菌飲料を子どもに毎日飲ませている(関連記事はこちら
  • 「糖質ゼロ」や「低脂肪」と書かれた加工食品を選んでいる(関連記事はこちら

これらの中には、体を冷やしたり、血糖値を急激に上げたり、腸内環境をかえって悪化させるものもあります。

「健康に良い」と言われているからといって、すべてを鵜呑みにするのではなく、体調の変化や食後の様子などを見て、自分や子どもに合っているかどうかを見極める姿勢が必要です。

テレビや雑誌、SNSの情報に流されないで

今の時代、テレビ、雑誌、SNSなどからは毎日のように「健康にいい!」という情報が飛び込んできます。
でも、それらの情報の多くは商品を買わせることが目的の“経済活動”だということを忘れてはいけません。

「このヨーグルトを毎日食べましょう」「◯◯を飲めば免疫力アップ!」といった宣伝には、私たちの不安や願望につけ込むものも多くあります。

だからこそ、流されるのではなく、自分や家族の体調や感覚を信じてみることが大切です。

  • 「飲み始めてから体調がかえって悪くなった気がする」
  • 「やめてみたら、なんだかお腹の調子が良くなった」

そんな小さな変化に気づく力こそが、ママにとって最も信頼できる“健康センサー”です。

情報を見極める力が、家族を守る力に

今の時代、私たちに必要なのは「正しい情報」よりも、「情報を見極める力」です。

  • 誰が発信している情報なのか?
  • それは何を目的にしているのか?
  • 自分や子どもにとって本当に必要なのか?

こうした視点をもつことで、家族の健康を守る「本物の選択」ができるようになります。

おわりに

子どもの健康、家族の健康を守るために、いろいろなことを「やってあげたい」と思うママの気持ち、とてもよく分かります。

でも時には、「やめる」という選択肢にも目を向けてみてください。
情報をうのみにせず、引き算の健康を心がけることで、シンプルだけど確かな安心が手に入るはずです。

【参考文献】

  • 『医者が教える食事術 最強の教科書』牧田善二 著
  • 『「やめる」習慣』古川武士 著
  • 『あふれる情報を見極めるための教科書』PHP研究所 編集部
  • 『「食べない」人はなぜ若い?』石原結實 著