子どもを育てるママにとって、毎日の「食べ物選び」は家族の健康を守る大切な仕事です。スーパーやコンビニに並ぶ食品は種類も情報もあふれていて、「何を信じたらいいの?」と迷うことはありませんか?ここでは、食品選びの基準を自分の中にしっかり持つためのヒントをご紹介します。
情報の沼に流されないために
今の時代、SNSやネットには「これが体にいい」「これは危険!」とたくさんの情報が出ています。
でも、
- SNSの情報がすべて正しいとは限らない
- 賛成・反対の両方の意見を知ることが大切
- 「エビデンスがある=絶対正しい」とは言えない
つまり、大切なのは情報をうのみにせず、自分の頭で考えること。情報リテラシーを高めることが第一歩です。
食と環境のつながり
私たちが食べるものは、地球環境にも大きく関わっています。
- 日本では 年間523万トン もの食品が廃棄されています。
- その一方で、コンビニ弁当を豚に与えた結果、生まれた子豚に異常が出たという事例も報告されています。
また、輸入野菜や果物は大量の化石燃料を使って運ばれてきます。環境負荷を考えると、地元で作られた旬の野菜や果物を選ぶことは、健康にも地球にもやさしい選択になります。
農薬・添加物との向き合い方
農薬や添加物は「安全」と言われても、不安になる方は多いでしょう。
- 農薬の安全性については、研究者の間でも意見が分かれています。
- 「無農薬」「減農薬」という表記は廃止され、現在は「特別栽培農産物」と統一されています。
食品添加物も「危険だからゼロにする!」と考えると大変ですが、「ここまでなら許せる」という自分基準を決めておくと楽になります。
食事づくりを楽にするヒント
無理をしないことも大事です。
- 非伝統的なもの、不自然なもの、未経験のものは控える
- 小食・和食・粗食・薄味を意識する
調味料だけは良いものを選び、旬の食材を取り入れると、食卓が自然と整います。

外食と家庭料理の本当のコスト
外食では 原価3割、手間賃7割。
1万円かかる外食も、材料費は3,000円程度で済むことが多いのです。手間はかかりますが、自宅で作れば余分な添加物を減らし、家計にもやさしい食事になります。
まとめ ― 揺るぎない自分基準をつくろう
- 正しい情報を見極める
- 本物の味を知る
- 食品表示や中身に関心を持つ
この3つを意識するだけで、自分にとって「安心できる食選び」ができるようになります。迷わず選べるようになれば、料理の自信もつき、家族の健康も守れるのです。

【参考文献】
- 『食品の裏側2』阿部司
- 農林水産省 特別栽培農産物ガイドライン
- 日本の食品ロス統計資料