こんにちは、子育てを頑張るお母さんへ。  

家族の健康を守るために、「食事」はとても大切ですよね。特に、子どもに何を食べさせるかは、毎日の悩みの一つではないでしょうか?  

私たちが「体に良い」と思い込んでいる食品の中には、実はそうではないものもあります。  

その代表的なものの一つが「牛乳」です。  

「みんなが飲んでいるから」「カルシウムが摂れるから」と言われることもありますが、本当に牛乳は体に良いのでしょうか?  

今回は、「牛乳は本当に健康に良いのか?」という視点から、一緒に考えてみましょう。  

牛乳を飲むと本当に健康になるの?

牛乳は「カルシウムが豊富で骨に良い」と言われてきました。でも、それは本当に正しい情報なのでしょうか?  

牛乳にはカルシウムが豊富に含まれていますが、そのカルシウムが本当に骨を強くするかどうかは別の話です。

牛乳のカルシウムは吸収されるが、定着しにくい

カルシウムは胃の中でイオン化されて初めて体に吸収されます。しかし、牛乳のカルシウムはイオン化されにくいため、効率的に取り込むのが難しいとされています。  

確かに、牛乳のカルシウム吸収率は90%ほどと高いのですが、それがすぐに骨に定着するわけではありません(Weaver, 2000)。  

一方、小魚や野菜のカルシウムは吸収率が20〜30%と低めですが、体内でゆっくりと吸収され、定着しやすいと考えられています。  

牛乳が血液を酸性にし、骨のカルシウムを奪う

牛乳にはタンパク質が多く含まれています。このタンパク質が体内で分解されると、酸性の老廃物が発生し、血液が酸性に傾きます(Feskanich et al., 1997)。  

人間の血液は通常、弱アルカリ性(pH 7.4程度)に保たれています。しかし、酸性に傾くと、体はこれを中和しようとします。  

ここで登場するのが骨のカルシウムです。  

骨には大量のカルシウムが蓄えられており、これが血液のpHバランスを調整する役割を持っています。  

つまり、牛乳を飲むと、血液が酸性に傾く → 体が骨からカルシウムを溶かして中和しようとする → 結果的に骨がスカスカになるという流れが生まれるのです。  

過剰なカルシウムは尿として排出される

さらに、体内のホメオスタシス(恒常性維持機能)によって、急激に大量のカルシウムが入ってくると、必要以上の分が尿として排出されることが分かっています(Swagerty et al., 2002)。  

牛乳のカルシウム吸収率が高くても、骨に定着せず、最終的に体外に排出されてしまえば意味がありません。  

このように、「牛乳を飲む=骨が強くなる」とは限らないのです。  

牛乳とアレルギーの関係

最近、アトピーやアレルギーの子どもが増えていると感じませんか?  

その原因の一つとして、牛乳に含まれる「カゼイン」というタンパク質が関係している可能性が指摘されています(Wal, 2004)。  

カゼインは消化しにくく、一部の研究ではアレルギーを引き起こしやすい物質とされています(Venter et al., 2010)。

また、牛乳には「異種タンパク質」が含まれており、赤ちゃんや小さな子どもの未熟な腸では消化しきれず、免疫システムが異常を起こす原因になる可能性もあります。  

さらに、日本人の多くは牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)を持っていません。そのため、牛乳を飲むとお腹を壊しやすくなる人が多いのです(Swagerty et al., 2002)。  

牛乳の代わりに何を飲めばいいの?

「牛乳をやめると、カルシウムが不足するのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。  

しかし、カルシウムは牛乳以外の食品からも十分摂取できます!  

おすすめのカルシウム源

小魚(しらす、いわし、ししゃも)  

海藻(ひじき、わかめ、のり)  

ナッツ類(アーモンド、くるみ、ごま)  

緑黄色野菜(小松菜、ブロッコリー、大根の葉)  

これらの食品は、牛乳と同じくらい、あるいはそれ以上のカルシウムを提供できます(Weaver, 2000)。

また、牛乳の代替品として、豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクもおすすめです。  

家族の健康を守るために

「みんなが飲んでいるから」「学校で出されるから」という理由だけで、本当に体に良いかどうかを考えずに飲ませるのは危険かもしれません。  

もちろん、牛乳を飲む・飲まないは個々の判断ですが、大切なのは「正しい情報を知ったうえで選択すること」です。  

子どもたちの未来のために、私たち親が正しい知識を持ち、より良い選択をすることが大切ではないでしょうか?  

まとめ

牛乳にはメリットとリスクがある

最新の研究では「牛乳が骨に良い」とは限らない

乳糖不耐症やアレルギーのリスクも考慮すべき

小魚・海藻・ナッツ・緑黄色野菜でカルシウムを補える

牛乳についての常識を一度疑い、家族の健康を守るために何ができるか、一緒に考えていきましょう!  

【参考文献】

– Feskanich D, Willet WC, Colditz GA. (1997). *Milk, dietary calcium, and bone fractures in women: a 12-year prospective study.* Am J Public Health.  

– Michaelsson K, Wolk A, Langenskiöld S, et al. (2014). *Milk intake and risk of mortality and fractures in women and men: cohort studies.* BMJ.  

– Wal JM. (2004). *Bovine milk allergenicity.* Ann Allergy Asthma Immunol.  

– Swagerty DL Jr, Walling AD, Klein RM. (2002). *Lactose intolerance.* Am Fam Physician.  

– Weaver CM. (2000). *Calcium requirements of physically active people.* Am J Clin Nutr.