幸せに気づけないのは、あなたのせいじゃない
「毎日、子どもと向き合って、家事に追われて、なんだか満たされない。」
そんな風に感じたことはありませんか?
「特別なことは何もない」
「毎日の繰り返しでつまらない」
「幸せって、もっとドラマチックなものじゃないの?」
でも実は――
その“当たり前”の中にこそ、たくさんの宝物が隠れているんです。
脳は“幸せ”すらスルーしてしまう?
人の脳には「RAS(網様体賦活系)」というフィルター機能があります。
たとえば、他人の家で少し散らかっていても気にならないのは、脳が「これは重要じゃない」と判断して情報をカットしているからです。
この便利な機能、実は「幸せ」にもフィルターをかけてしまいます。
・夫が毎日出勤してくれる
・子どもが元気に「おはよう」と言ってくれる
・雨の日、傘を忘れずに持たせられた自分の気配り
これらは、続くほどに“当たり前”になり、価値を感じにくくなるのです。
「ありがとう」が言えなくなるワケ
「感謝できない自分って冷たいのかな」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、それはあなたが悪いのではありません。
人間は、繰り返し与えられたことを“当たり前”と感じてしまう本質を持っています。
だからこそ意識的に、“気づく目”を開くことが大切です。

幸せのフィルターを開く方法
答えはシンプル。
RAS(脳のフィルター)を開くこと。
方法は難しくありません。
以下のような「意識の向け方」で、日常の宝物が見えるようになります。
• 子どもの寝顔を3秒だけ見つめて「今日も生きていてくれてありがとう」と言ってみる
• 食卓を囲んだとき「この時間が持ててよかった」と心の中でつぶやいてみる
• 自分がイライラせずに過ごせた5分間に「よくやったね」と声をかける
このように「小さなことに目を向ける習慣」が、RASの働きを少しずつ変えてくれます。
まとめ|幸せは“探すもの”ではなく“気づくもの”
幸せは、外からやってくるものではありません。
それは、すでに目の前にあって、ただ見えていないだけ。
子育てママのあなたが、
何気ない日常の中で宝物に気づくことができたら、
その喜びは、子どもにも自然と伝わります。
今日も「当たり前」の中にある宝物を見つけてみませんか?

【参考文献】
• メンタルトレーニングの理論に基づくRAS(網様体賦活系)の解説(日本生理学会)
• 『脳の使い方で人生が変わる』著:茂木健一郎
• 『感謝の習慣が人生を変える』著:ロバート・エモンズ(米心理学者)