「最近、うちの子、ごはんの味がわからないって言うことが増えた気がする…」
そんなママの不安、もしかしたら「味覚障害」の始まりかもしれません。
味覚の発達に欠かせないのが「亜鉛」。しかし、知らないうちにその吸収を邪魔する食品を摂ってしまっていることも。今回は、子供の味覚を守るために注意したい食品と対策をご紹介します。
1. フィチン酸を多く含む食品:玄米・豆類
健康に良さそうな玄米や豆類。実はこれらに含まれる「フィチン酸」は、亜鉛や鉄などの大切なミネラルと結合して、体への吸収を妨げる性質があります。
対策ポイント:
ビタミンCを一緒に摂ると、フィチン酸の悪影響を軽減できます。たとえば「玄米+ブロッコリー」「豆サラダ+赤ピーマン」などの組み合わせがおすすめ。
2. シュウ酸を含む食品:ほうれん草・タケノコ・緑茶
ほうれん草や緑茶にも「シュウ酸」が含まれています。これも亜鉛やカルシウムと結びつき、体にうまく吸収されにくくなります。
対策ポイント:
「茹でる」ことでシュウ酸の量は減らせます。特にほうれん草はサッと茹でて水にさらすだけでも効果あり。

3. 食品添加物:ポリリン酸・EDTA
市販のハムやソーセージ、魚肉ソーセージなどに使われる「ポリリン酸」や、缶詰や清涼飲料に使われる「EDTA」も要注意。これらは「亜鉛を体から奪ってしまう」働きがあるのです。
対策ポイント:
パッケージの「原材料名」に注目!
- 「ポリリン酸ナトリウム」や「リン酸塩(Na)」
- 「EDTA-〇〇」や「キレート剤」
こうした表示があれば、できるだけ頻繁に食べさせないようにしましょう。
まとめ:食べ物が子供の味覚を守るカギ!
子供の味覚は、大人よりずっと繊細。
だからこそ、毎日のごはんで「何を避けるか」「どう調理するか」がとても大切です。
ちょっとした工夫で、大事な味覚を守ることができます。ママのやさしい選択が、子供の「おいしい」の未来を育てますよ!

【参考文献】
- 厚生労働省『日本人の食事摂取基準』
- 日本食品添加物協会「食品添加物の基礎知識」
- Columbia University, Environmental Health Research, 2023