「このカラフルなお菓子、かわいい!」
子どもが手を伸ばすその色の裏に、私たち親が知らない“危険”が潜んでいるとしたら…?
世界はもう動き出している
アメリカでは、石油由来の合成着色料を2026年までに禁止すると発表しました。
理由は明確。子どもの脳の発達に悪影響を及ぼすことが、科学的に示されたからです。さらに、肥満や糖尿病のリスクも高まることが指摘されています。
イギリスでも、着色料入りの食品には「子どもの行動に悪影響の可能性がある」という警告表示を義務化。
世界中が、子どもたちの「心と体」を守るために動いています。
日本はどうでしょう?
「日本の食品は安全」
「売られているものは安心」
そう思っていませんか?
でも、日本の食品ルールは
“危険だと証明されない限り使ってよい”という考え方。
つまり、「本当は危ないかも。でもまだ証明されてないから使っていいよね?」ということ。
一方で、ヨーロッパは
“安全と証明できないなら使ってはいけない”という、真逆の立場をとっています。
親の私たちができること
子どもは、自分で食べ物を選べません。
「ママが選んでくれたから大丈夫」
その信頼に、どう応えますか?
合成着色料が入ったお菓子やジュース。
その色の美しさの代償として、脳や神経、心への影響を積み重ねている可能性があります。
守れるのは、親である“あなた”だけです。

今日からできる3つのこと
- 「色が鮮やかすぎる食品」は手に取らない
自然の食べ物には、そこまで強烈な色はありません。 - パッケージの裏をチェック
「赤色◯号」「黄色◯号」と書かれていたら、それは合成着色料です。 - 自然な食材の色を楽しむ
例えば、かぼちゃの黄色、ほうれん草の緑、いちごの赤。自然な色こそが、体に優しい証です。
最後に
国も企業も、子どもを守ってはくれません。
だからこそ、あなたの「選ぶ力」が未来をつくります。
「ちょっとだけ」「一個だけだから」
…その積み重ねが、脳と体に影響します。
あなたの今日の選択が、
この子の10年後の健康を左右するかもしれません。
未来は、いつだって 台所から 始まるのです。

【参考文献】
- California Environmental Protection Agency. (2023). Assessment of Synthetic Food Dyes and Child Neurodevelopment.
- Food Standards Agency UK. (2020). Food colours and hyperactivity.
- European Food Safety Authority. (2021). Food Additives – Re-evaluation of Artificial Colour Additives.