毎日使うものだからこそ、成分を知ることが大切です

乾燥や荒れから唇を守るリップクリーム。実は、その中にはお肌にとってあまりやさしくない成分が含まれていることもあります。

このブログでは、よく使われている成分の中で、肌への影響が気になるものをやさしく解説します。敏感肌の方や、できるだけ自然なものを選びたい方は参考にしてみてください。

1. 合成界面活性剤 ― うるおいの感じ方に影響することも

PEG-◯◯」「ポリソルベート-◯◯」といった成分は、合成界面活性剤の一種で、使用感をよくするために配合されています。

一時的にしっとり感じることがありますが、長く使うことで唇が乾燥しやすくなったり、敏感になることもあるようです。

2. 酸化防止剤(BHT)― 肌の弱い方は慎重に

リップクリームの品質を保つために使われる「BHT」という成分は、肌への刺激やアレルギーの心配が指摘されています。

とくに敏感肌の方や小さなお子さんがいる方は、避けたほうが安心かもしれません。

3. 防腐剤(パラベン類)― 長く使うものだから気をつけたい

◯◯パラベン」と表示された防腐剤は、製品の安全性を保つためのものですが、人によっては肌トラブルやホルモンバランスへの影響が気になる成分でもあります。

最近では「パラベンフリー」と書かれた製品も増えているので、選ぶときの目安にすると安心です。

自分の肌に合ったリップクリームを見つけるために

  • 成分表示をチェックして、気になるものは避ける
  • 「無添加」「自然由来」「パラベンフリー」などの表記を参考にする
  • 肌の調子を見ながら、合うものを見つけていく

おわりに

リップクリームは、毎日の小さな習慣。でもその積み重ねが、唇の健康や快適さに大きくつながります。
今回の内容が、商品を選ぶときの小さなヒントになればうれしいです。

【参考文献】

  • 環境省 化学物質リスク評価事業「パラベン類の内分泌撹乱作用について」
  • 日本化粧品工業連合会 成分表示ガイドライン
  • NPO法人 環境・持続社会研究センター「化粧品と合成界面活性剤に関する報告書」
  • 米国食品医薬品局(FDA)「BHTに関する安全性評価」