「キッチンで一番危険な食品」と聞くと、ラクトアイスやハム・ベーコン、グルテンを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし実は、それらよりもはるかに危険で、ほぼ毎日口にしている可能性が高いものがあります。
それが工業用種子油です。
見えない“ガソリン成分”ヘキサン
工業用種子油(コーン油、大豆油、キャノーラ油、綿実油、ヒマワリ油など)の多くは、「ヘキサン」という化学溶剤で抽出されています。
ヘキサンはガソリンにも含まれる成分で、体内に入ると酸化し、体を錆びつかせるようにダメージを与えます。
さらに恐ろしいのは、このヘキサンが完全に体外へ排出されるまで最大2年もかかるという事実。
しかも加熱調理をすればするほど毒性は増し、組織を攻撃する副産物を生み出します。
ヘキサンが含まれる可能性のある食品・製品例
意外なほど多くの食品や製品に、ヘキサンで抽出された油が使われています。
日常でよく口にするものにも注意が必要です。
- 市販のサラダドレッシング(特にノンオイルタイプや低カロリータイプも含む)
- マヨネーズ(安価なものほど工業用種子油の割合が高い)
- マーガリン・ショートニング
- スナック菓子(ポテトチップス、コーンスナック、クラッカーなど)
- プロテインバー・エナジーバー
- 菓子パン・総菜パン(フィリングや生地に使用)
- 冷凍食品(唐揚げ、コロッケ、ピザなどの油部分)
- インスタントラーメン・カップ麺(揚げ麺に使用)
- 惣菜コーナーの揚げ物(スーパーやコンビニ)
- チョコレート菓子(コーティング用油脂)
- レトルト食品(パスタソース、カレーなど)
- ファストフードの揚げ油(ポテト、チキンナゲット、オニオンリングなど)
- 植物性ミート・代替肉製品(原料に大豆油やキャノーラ油が使用される)
子育て世代に忍び寄る健康リスク
工業用種子油を摂り続けることで起こる可能性のある症状は、以下の通りです。
- 慢性的な疲労感
- 集中できない、頭がもやもやする(ブレインフォグ)
- 睡眠の質の低下
- 心の落ち着きのなさ
- ホルモンバランスの乱れ
- 炎症悪化、免疫力低下
- 肝臓・脳・神経系への長期的ダメージ

ママができる対策
- 原材料表示をチェック
「キャノーラ油」「大豆油」「コーン油」「綿実油」「ヒマワリ油」が入っていないか確認しましょう。 - 加工食品を減らす
市販のドレッシングやスナック菓子は避け、手作りやシンプルな調味料に置き換えましょう。
育児中のママは、自分の体調だけでなく、子どもの健康も守る立場にあります。
油は見えにくく、味にも表れにくい分、つい軽視しがちですが、毎日の小さな選択が未来の健康を左右するのです。
今日から、油の「質」にも目を向けてみませんか?

【参考文献】
- 米国環境保護庁(EPA)「ヘキサンの健康影響評価」
- 世界保健機関(WHO)「食品における化学物質のリスク評価」
- 国立衛生研究所「酸化脂質と健康影響」