多くのご家庭で使われる身近な食材「ジャガイモ」について、大切なお話をしたいと思います。
特に小さなお子さんのいるママにぜひ知っておいてほしい情報です。
ジャガイモを高温で調理すると…?
ジャガイモには「アスパラギン」というアミノ酸と「ぶどう糖」が含まれています。
この2つが120℃以上の高温で加熱されると、「アクリルアミド」という発がん性のある物質が発生することがあるのです。
特に気をつけたいのが、ポテトチップスやフライドポテトのような“揚げ物”。
2002年、アメリカのFDA(日本の厚生労働省のような機関)が調査した結果、それらには高濃度のアクリルアミドが含まれていることが報告されました。
実はこんな食品にも含まれている!
日本の農林水産省の調査では、以下のような食品にもアクリルアミドが含まれていることがわかっています:
- ポテトチップス・フライドポテト
- クラッカー・クッキー
- かりんとう・いりごま
- ほうじ茶・コーヒー
- コロッケ・ギョーザ
- トーストの“焦げた部分” など
つまり、炭水化物を高温で調理することで発生しやすいということですね。

ママとしてどうすればいいの?
まず大前提として、「絶対に食べちゃいけない」というわけではありません。
ポイントは、「油などの高温で調理しない」ことと、「食べすぎない」ことです。
安心して食べられるジャガイモ料理
- 肉じゃが
- ふかし芋
- ポテトサラダ
これらは高温加熱ではないので、アクリルアミドの心配はほぼありません。

なぜ気をつける必要があるの?
アクリルアミドは、動物実験で「少量でも遺伝子を傷つける」と確認されている発がん性物質です。
「これ以下なら安全」という明確な基準がなく、“少量でもリスクがある”というのが怖いところ。
大人はもちろん、体の小さい子どもには少しの量でも影響が出やすいため、家庭でできる小さな工夫が将来の健康を守るカギになります。
まとめ:ママの選択が、子どもの未来を守る
「たまにはポテトチップスやフライドポテトを食べたい!」そんなときもあると思います。
でも、なるべく”毎日食べない”を意識して、賢く、そしてやさしく食と向き合っていきましょう。

【参考文献】
- アメリカ食品医薬品局(FDA)レポート(2002年)
- 農林水産省「アクリルアミドに関するQ&A」
- 食品学・栄養学の教科書(大学使用教材)