子どもに「集中力がない」と感じたことはありませんか?
でも実は、集中力はもともと持っている才能ではなく、遊びや日常の中で“育てていくもの”なのです。
集中力のある子の秘密は「邪魔されずに没頭した経験」
ブロック遊びに夢中になっているとき。お絵描きに集中しているとき。
その「今、楽しい!」という気持ちをそっと見守られることで、子どもはどんどん集中のスイッチを入れていきます。
一方で、「今何してるの?」「うまくできた?」と声をかけられてしまうと、せっかくの集中状態が中断され、脳のネットワーク形成のチャンスも失われてしまいます。
カギは「フロー状態」——小さな成功体験を積ませること
「フロー状態」とは、集中しきって没頭している状態のこと。
この状態を何度も経験した子は、「いざというとき」に自然と集中スイッチを入れられるようになります。
フローに入るためには、次の5つのステップが大切です。
- やりたい気持ちを育てる
「ママも楽しそうにやってる!」という姿を見せて、子どものやる気に火をつけましょう。 - 「もう1回!」の気持ちを応援する
繰り返し遊ぶことで、脳にしっかりとしたネットワークができあがります。 - 無言になるくらい集中する
言葉が出なくなるほど夢中になる時間があったら、それは“フローの証”。 - 「自分でできた!」という達成感を味わう
この小さな成功体験が、自己肯定感を育てます。 - 次の遊びにも挑戦したくなる!
満足したら次にいく。子どもは自然と「やりきる」力を身につけていきます。

「遊び」は最強の学び——大人の関わり方がすべてを左右する
大切なのは、ママやパパが「楽しそうに見えること」。
紙風船やボール遊び、折り紙などを「おもしろいね〜!」と楽しんでいる姿を見せれば、子どもは「やってみたい!」と感じてくれます。
子どもは親の反応を敏感に感じ取ります。
「失敗させたくない」という気持ちをちょっと横に置いて、「きっとできる!」と信じてあげましょう。

【参考文献】
『集中力のヒミツ』より(写真参照)