甘みとうまみを加えてくれる万能調味料「みりん」。でも、そのみりん、本物ですか? 実は、スーパーでよく見かけるみりんには注意が必要です。子どもの健康のためにも、本当に安心できるみりんを選びましょう。
そもそも「みりん」って?
本来のみりんは、
- 蒸したもち米
- 米麹
- 粕取り焼酎(日本酒を搾った後の酒粕から作る焼酎) で仕込み、1〜3年かけて自然発酵・熟成させて作られる伝統的な発酵調味料です。アルコール度数は約14度で、昔は飲むお酒としても楽しまれていました。
本みりんは、深いコクと自然な甘さがあり、料理に使うと素材の味を引き立ててくれます。実は、体にやさしい調味料でもあるのです。

気をつけたい「みりん風調味料」
最近よく見かけるのは「みりん風調味料」や、短期間で大量生産された“本みりん風”の商品です。これらは、
- 水あめ
- ブドウ糖
- 化学調味料
- 酸味料や添加物 などを混ぜて人工的に甘みをつけたもの。風味も単調で、開封後すぐに劣化しやすいのも特徴です。
本みりんのように発酵の力で作られたものとは、まったくの別物です。

「本みりん」と表示されていても安心できない!?
実は「本みりん」と表示されていても、伝統製法ではなく、
- 添加されたアルコール
- 水あめや糖類 を使って、わずか2〜3カ月で作られたものも多く存在します。
見た目は本みりんでも、中身は別物。粗悪な原料や添加物、遺伝子組み換え由来の素材を使っているケースもあります。

本当に選びたい「みりん」はこれ!
私が子育て中のママにおすすめしたいのは、伝統製法でじっくり熟成された「本物のみりん」です。
代表的なものは、
- 三河みりん:もち米・米麹・本格焼酎だけで作られ、1年以上熟成された本物のみりん。
自然な甘さと香りで、料理の味がワンランクアップします。
砂糖より優秀!みりんのうれしいポイント
- GI値(血糖値の上昇を示す指標)が砂糖の約20%ほどと低い
- 血糖値が急激に上がりにくく、インスリンの乱れを起こしにくい
- 自然な発酵による甘みなので、腸内環境にもやさしい
砂糖の代わりに使うことで、子どもの集中力や気分の安定にも良い影響が期待できます。
まとめ
甘さにも、ちゃんと選び方があります。子どもの健やかな体と心の成長のために、毎日使う調味料こそ「本物」を選びたいですね。
「本みりん」と書かれていても中身は要チェック! 原材料が「もち米・米麹・本格焼酎」だけで、1年以上熟成された伝統製法のみりんを選びましょう。

【参考文献】
- 発酵調味料に関する伝統製法資料
- みりんのGI値に関する栄養学論文
- 食品添加物と健康影響に関する一般資料