毎日バタバタだけど、ふとした瞬間に「幸せってなんだろう?」って思うこと、ありませんか?
今日は「日本人の幸福度がなぜ低いのか?」というテーマから、ママとして子どもに見せたい“幸せのかたち”を一緒に考えてみたいと思います。
日本人が忘れかけている「オキシトシン的幸福」「セロトニン的幸福」
海外の人たちが大切にしているのは、オキシトシン的幸福=人とのつながり、セロトニン的幸福=心の安定や安心感です。
たとえば、スペインの「バル文化」では、友人や家族と気軽におしゃべりしながらご飯を食べ、笑い合う時間をとても大切にしています。
「誰かと一緒に過ごすこと」「心がほっとする時間」が、彼らの“幸せの源”になっているんですね。

日本人は「ドーパミン的幸福」に偏りすぎ?
一方で日本では、お金・成功・成果などの「ドーパミン的幸福」ばかりを追い求めがち。
「もっと頑張れば、もっと上に行ける」と信じて、休むことなく走り続けてしまう…。
でもその結果、心と体が疲れきってしまい、メンタルの不調や孤独感を抱える人がとても多いんです。
実際に、令和5年(2023年)の日本の自殺者数は21,837人。
このうち小中高生の自殺者は513人にも上っています。
大人も子どもも、「つながり」や「安心」が足りない社会で、苦しさを抱えています。

幸福へのヒントは「つながり」と「日常のリズム」
本当に幸せになるためには、健康な生活リズムと人とのつながりが大切です。
• 朝、太陽の光を浴びながらお散歩(セロトニン分泌アップ)
• 子どもと目を見て会話し、スキンシップをとる(オキシトシン分泌)
• 家族で一緒にご飯を食べる
• 「ありがとう」「楽しいね」などポジティブな言葉を使う
• SNSや仕事の手を止めて、子どもと向き合う時間を意識的につくる
こんな日々の積み重ねが、心の栄養になっていきます。

ママの行動が、子どもにとっての“幸せの教科書”
子どもたちは、ママの言葉や行動をよく見ています。
ママが「つながり」や「安心できる暮らし」を大事にしている姿こそ、子どもにとっての“幸せの土台”になります。
「がんばること」より、「笑い合うこと」や「安心できること」を大切にしているママの背中は、
将来きっと、子どもにとっての心の支えになるはずです。

最後に
幸せは、どこか遠くにあるものではなく、「今日の笑顔」「今日の会話」「今日のつながり」の中にあります。
ママがまず自分を満たし、心を整え、家族とつながること。
それが、子どもにとっての「本当の幸せ」の始まりになります。
今日もおつかれさま、ママ。
あなたの優しさが、家族みんなの心をあたためています。

【参考文献】
•有田秀穂著『脳からストレスを消す技術』(サンマーク出版)
•鎌田實著『がんばらない』(集英社)
•山口創著『人は皮膚から癒される』(草思社)
•警察庁「令和5年における自殺の状況」
•厚生労働省「令和5年版自殺対策白書」
•WHO(世界保健機関)「Well-being 概念」