こんにちは。
子育て、家事、仕事と、1日24時間じゃ足りないと感じるママへ。
「どうしてこんなに毎日バタバタしてるの?」
「本当はもっとちゃんとしたいのに…」
そんな気持ち、ありませんか?

実は、それはあなただけの問題ではありません。
“余裕がない状態”になると、人の脳にはとても深刻な変化が起きるのです。

時間やお金に追われると、IQが下がる!?

えっ、IQってそんなに簡単に下がるの?
と思われるかもしれません。

でも事実、人は「足りない」と感じているとき――
たとえば「お金がない」「時間がない」「疲れてる」など――
知能指数(IQ)が一時的に10〜13ポイントも下がることが、科学的に確認されています。

どういうことかというと、
「脳の処理能力」がその“不足しているもの”に奪われてしまい、他のことが考えられなくなるんです。

たとえば:

  • 金欠のとき→頭の中が「どうやってお金を工面しようか?」だけでいっぱいになる
  • 時間がないとき→「やらなきゃ」「間に合わない」でパニックになる

その結果…

  • 無駄な買い物
  • 子どもへの八つ当たり
  • 後回しにした歯医者の検診
  • ついイライラして家族に冷たくする

こうした“その場しのぎの行動”を取ってしまいやすくなります。

忙しすぎるママこそ、まず「余裕」を確保すべき理由

余裕がないと、私たちの頭は“今の問題を解決すること”に集中しすぎて、
「未来のための選択」がまったくできなくなります。

● 栄養バランスより、とりあえず食べさせる
● 教育資金の準備より、目の前の出費
● 自分の体調より、今日の予定の消化

…わかってるけど、手が回らない。

それが続くと、気づかぬうちに自分の未来や健康、子どものための時間すら犠牲にしてしまうことに。

ママが“脳の力”を取り戻す3つのステップ

① お金の余裕を「仕組み」でつくる

意思の力ではなく、自動的に毎月貯金や積立がされる仕組みを使いましょう。
いでこ、つみたてNISA、児童手当の自動積立などがその例です。

● ポイント:「使えないお金」が“心の安心”を生む
→ その安心が、IQの低下を防ぎ、冷静な判断を取り戻してくれます。

② アラームで“思考の切り替え”を

スマホのアラームに、「今の行動の意味」を表示するだけでも、効果は抜群。

  • 17:00「夕飯を作って家族と話す時間を確保しよう」
  • 21:30「明日の自分のために、今日の疲れを回復しよう」

このような小さな“仕掛け”が、追い詰められた状態から抜け出すヒントになります。

③ 「朝の4時間」に集中する

人の集中力・判断力・記憶力は、朝が最も高いと言われています。
そして夜になるにつれてどんどん下がり、イライラや疲労も重なります。

だからこそ:

  • 家計簿のチェック
  • 教育資金の見直し
  • 自分のキャリアを考える時間

こうした“未来のためのこと”は、朝のうちに終わらせるのがコツ。

夜は頭を使わない軽作業(洗濯物を畳む、ストレッチ、動画を見るなど)でリラックスしましょう。

まとめ:ママの余裕が、家族を守る

「頭では分かってる。でも現実が回らない」
それはママの“能力の問題”ではありません。

時間とお金に“余裕”がなくなって、脳の働き自体が落ちているから。
だからこそ、自分を責めずに、仕組みで「余裕」を作ってあげてください。

その余裕が、冷静な判断と落ち着いた対応を生み、
結果的に家族の健康も、将来も守ってくれるのです。

【参考文献】

  • 『Scarcity: Why Having Too Little Means So Much』(センディル・ムッライナタン、エルダー・シャフィール)
  • 『良い休息』(アレックス・スジョン=キム・パング)