毎日、家事に育児に仕事に――ママの1日はとても忙しいですよね。
ふと鏡を見たとき、「なんだか老けた?」「最近疲れがとれない…」と思ったことはありませんか?
その“老け”や“疲れ”の原因、実は「糖化」や「酸化」かもしれません。
これらは体の中で起きる「焦げ」と「サビ」のような現象。知らないうちに進み、肌や体をじわじわ傷つけていくんです。
でも大丈夫。
この2つを防ぐ「抗糖化」生活を始めれば、あなたの体はもっと元気に、美しく生まれ変わります!
「糖化」ってなに?体が“焦げる”現象です
糖化とは、余った「糖」と、体を作る「たんぱく質」がくっついて、“焦げつく”こと。
このとき生まれるのが「AGEs(エージーイー)」という老化物質です。
まるでパンをトーストしたときの焦げと同じ。
ただ、この焦げが体の中にできると分解できずに溜まり続け、血管や肌、細胞を傷つけてしまうのです。
糖化が進むと…
- シミ・しわ・たるみ
- 疲れやすさ
- 免疫力の低下
- 動脈硬化や糖尿病のリスク
など、見た目も中身も老け込んでしまいます。
そして「酸化」も加わると…
酸化とは、体の中に過剰な「活性酸素」が発生し、細胞をサビつかせる現象。
本来は体を守るために必要な活性酸素ですが、ストレスや睡眠不足、加工食品、紫外線などで増えすぎると…
- 肌の弾力を失う
- 疲労感がとれない
- 病気にかかりやすくなる
といった不調につながります。
つまり、「糖化=焦げ」「酸化=サビ」。
この2つがそろうと、体の中はボロボロになり、老化が一気に進むのです。
酸化と糖化がもたらす「細胞◯」って?
私たちの体は60兆個の細胞でできていて、毎日入れ替わりながら健康を保っています。
でも、酸化や糖化が進むと、この大事な細胞たちが壊され、◯んでしまうのです。
1. 糖化による「細胞◯」
糖が細胞の出入口である「チャネル」にくっつくと、必要な栄養や酸素が入らなくなります。
さらに、AGEsが細胞のエネルギー工場「ミトコンドリア」の働きを邪魔して、エネルギー不足に。
→その結果、細胞は生きられずに◯んでしまいます。
2. 酸化による「細胞◯」
酸化ストレスにより、細胞膜がサビついて破れると、有害物質が侵入して細胞を破壊します。
活性酸素が細胞の内側でも暴れまわり、DNAまでも傷つけてしまいます。
→この状態が続くと、細胞は◯ん化したり、臓器の老化につながります。
つまり、酸化と糖化は、体の土台を壊す最悪のコンビ。
このダメージが積み重なることで、肌の老化だけでなく、体調不良や病気まで引き起こすのです。

どうして糖化が起きるの?
私たちの体は、元々「飢餓」に耐えるように作られています。
昔は食べ物が手に入らない時代が長かったので、少しでも糖をとると脂肪として蓄える体質ができあがっているのです。
でも今は、甘いお菓子や炭水化物がすぐに手に入る時代。
そのうえ運動不足、ストレス、睡眠不足が重なると、糖を使いきれず、余った糖が体内で“焦げ”を作る原因になってしまいます。
今日からできる!「抗糖化」生活5つのポイント
ママがもっと元気でいるために、できることから始めてみましょう。
- 食事はゆっくり・よく噛んで
→血糖値の急上昇を防ぎます。 - 糖質をとりすぎない
→ご飯やパン、スイーツは少し減らして、野菜やたんぱく質をしっかり。 - 軽くでも毎日動く
→ストレッチや10分のお散歩からスタート! - 睡眠時間を確保する
→質のいい睡眠が細胞を守ってくれます。 - ストレスケアも大事
→笑う・話す・深呼吸も立派な抗糖化対策!
おわりに:ママの健康は、家族の元気の源
「最近なんだか疲れがとれないな…」
そんなときこそ、あなたの体は「助けて!」とサインを出しているのかもしれません。
焦げない、サビつかない体をつくることは、
自分を大切にすること、そして家族の笑顔を守ることにもつながります。
今日からできる「抗糖化」生活、あなたも始めてみませんか?

【参考文献】
- 板倉弘重(医療法人社団IHL 品川イーストワンメディカルクリニック 理事長院長)『抗糖化ってなに?』冊子より