子育て中、パパとの会話で「なんでそんな言い方するの?」とイラッとした経験、ありませんか?
それ、男女の会話に隠された“前提の違い”が原因かもしれません。
今回は、毎日がんばるママのために、夫婦間のモヤモヤをスッとほどく「男女の会話のズレ」について、わかりやすくお話しします。
「ただ聞いてほしいだけなのに…」が通じない理由
ママ:「今日ね、〇〇があって大変だったの…」
パパ:「それなら〇〇すればいいじゃん」
ありがちですよね。でもこれ、ママにとっては“共感してほしい”だけなのに、パパは“解決策”を出してくる。
実は、男性は「問題が出たら即解決」が基本思考。
一方で、女性は「気持ちをわかってほしい」が先なんです。
だから「こうすればいいじゃん」と言われると、ママは「わかってくれてない」とガッカリしちゃうんです。
「ごめん」だけじゃ足りないワケ
ママ:「この前のこと、なんで謝ってくれないの?」
パパ:「もう謝ったじゃん、“ごめん”って…」
男性は「ごめん」の一言にすべてを込めます。説明は言い訳に聞こえるから避けたいのです。
でも女性は、「なぜ悪かったのか」「どう思ってるか」を言葉で聞かないと納得できません。
ママが求めているのは、「私の気持ち、わかってる?」の確認なんです。
「ありがとう」は何度でも欲しい言葉
家事や育児、当たり前と思われがち。でも、毎日の「ありがとう」があるだけで、心はすごく救われるもの。
でも男性は、「言わなくてもわかるでしょ?」という思考になりがち。
だからこそ、ママはパパに「ありがとうって言ってもらえると嬉しいな」と、優しく伝えてみてください。
言葉にしてもらうことで、「私の頑張り、ちゃんと見てくれてる」と感じられます。

落ち込んでるとき、ママが欲しいのはアドバイスじゃなくて“寄り添い”
ママが落ち込んでいるとき、パパがアドバイスをしてきてモヤっとしたこと、ありませんか?
それ、男性にとっての優しさの形なんです。
でも女性は、そっと寄り添ってくれるだけで心が軽くなる。
「こうすればいい」より、「そばにいるよ」が効くんです。
会話のゴールが違うとすれ違う
パパにとっての会話は「用件を伝えるもの」。
でもママにとっての会話は、「気持ちを整理する手段」であり、「つながりの確認」でもある。
だからこそ、ママは「目的のない話」でも気軽にできる空気を作ってあげると、夫婦関係もぐっとよくなります。

我慢の意味も男女でちがう
ママが「こんなに我慢してるのに…」と感じているとき、
パパは「何も言ってこないから、平気だと思ってた」となっていることも。
ママの我慢は「報われたい」「気づいてほしい」という気持ちが込められていることが多いんです。
だから、小さな不満も早めにやさしく伝えることが、お互いのためになります。
「好き」って言ってほしいのに…
男性は「行動で示す」タイプ。
「わざわざ“好き”って言わなくても、ちゃんとやってるだろ?」と思いがちです。
でも女性は、言葉があることで安心できる生き物。
たとえわかっていても、「好きだよ」「ありがとう」の一言が、日々のエネルギーになります。
さいごに:夫婦は“違う星”の住人だと思おう
男性と女性は、同じ言葉を使っていても“別の意味”で受け取っていることが多いんです。
だから、「なんでわかってくれないの?」と思うより、
「そもそも、前提が違うんだな」と思えると、心がラクになります。
そして、子どもたちにとっても、笑顔のママとパパが最高の安心。
ちょっとのズレを理解するだけで、家族の雰囲気はぐっとあたたかくなりますよ。

【参考文献】
『だから揉める これで解決 男女の会話 答え合わせ辞典』男女のすれ違い検証委員会(著)